2018年11月10日
カテゴリー:
創業融資を通すために目指すべき自己資金と借入金のバランス
365日ブログ
467日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
政策金融公庫の新創業融資のご相談中に
自己資金について質問を受けました
以前にも書いたことがありますが、
非常に質問が多いところではあります
公庫の所定の創業計画書の右欄にも
資金使途と調達方法として明記する必要があります
融資獲得のために超重要なポイントです
資金使途とは、
調達したお金を何に使うのか?という目的です
大きくわけて2種類あります
設備資金⇒店舗、工場、機械、車両などへの設備投資資金
運転資金⇒商品の仕入代金や日常的な経費の支払
そして調達とは、
その必要な資金をどこから捻出するか?です
例えば飲食業の場合
内装や外装、
調理器具や備品関係の
全ての見積書をかき集めた結果、
2,000万の総コストが必要になった場合を想定します
2,000万の総コストを支払うための
お金が必要になったときにどうやってお金を集めてくるか?
公庫は総コストのうち、
1/10を自己資金として
用意してくださいねと明記してあります
自己資金とはコツコツ貯めた、
返済する予定が無く自由に使えるお金です
ですが、
この1/10という要件はダミーです
数年前まで公庫の自己資金の要件は1/3でした
この1/3は今でも事実上の目安になっています
(※必ずではありません、満たしていなくても通った事例はあります)
全額自己資金としてコツコツ貯めていくのは時間がかかりますし、
全額借入として調達するのは返済負担が大きくなります
実際の交渉、
そして借入実行後の返済の負担を考えると
自己資金と借入の狙っていくバランスは
下記の赤線の部分です
現実的に用意するべき自己資金は
1/3~1/2が望ましいと言えます
一方で、
自己資金が0でも借入ができる制度はあります
政策金融公庫の経営力強化資金制度です
もし金融機関からの借入への割合が高い場合、
事前のシミュレーションやアクションプランを十分に検討をして
公庫担当者と交渉をする
そして借入実行後は返済予定を含め、
計数管理のモニタリングは慎重にやって
遅滞なく返済できる体制を整えましょう
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄