2022年11月3日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


調達→投資→回収の好循環を作る。税引後純利益から再投資をする。

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1,921日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



「税金を少なくするためには、

会社を赤字にすればいいですよね」



先日経営者の方がこのようなことを言っていました



この言っていることは間違いではありませんが、

投資家の立場から大切なことが欠けています



法人や個人でも基本的に儲けに対して課税がされます



であれば赤字=儲けが無い状態にすれば、

たしかに課される税金は少なくなりますよね



たしかに税金は出ていくお金なので、

払う税金が少なくしたいと思うかもしれません



昔は法人税の税率が40%あった時代です



このような時代には、

役員報酬などの経費を多くして赤字にするという手法もありました



ですがいつまでもこの税金の支払いを少なくするという発想では、

今のビジネスはスケールすることができません



成長させていくためには、



調達→投資→回収



の好循環を作っていく必要があります

まずは調達



お金を100円用意したとします



その100円を自分のビジネスに投資をする



そしてビジネスから110円を回収できれば、

10%の利益率となり10円を利益として回収することができます



この10円に対して法人税30%を支払ったとしても7円残ります



であれば当初100円だった元金が税金を払ったとしても、

107円を次のビジネスに再投資をすることができます



では逆に赤字だった場合にはどうなるか?



100円だった元手が投資に失敗をして90円になった場合



これは赤字なので税金は発生しないとします



ですがこの状態で投資をし続けても元手は減る一方です



また、再投資をすることができないため成長できません



そして中小企業の経営者は、

経営責任がある経営者であり、株主という投資家の立場でもあります



投資家でもあるのに赤字でOKというのは、

このサイクルが欠けています



調達→投資→回収

そして税引後当期純利益から再投資



逆に言えば支払う税金が大きければ、

それだけ再投資できる税引後当期純利益も増えます



会社の成長には大切な着眼点です



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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