2020年6月3日
カテゴリー:
持っている株の時価は場面によって変わる
365日ブログ
1038日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
先日、非上場株の売却価額について相談を受けました
上場株式であれば市場があって、
市場の中で取引される株価があります
株の価値もわかりやすいですよね
ところが中小企業の非上場株の場合だとどうでしょうか?
この場合だと市場は存在していないため、
株の価値を表す時価については
別途計算をする必要があります
注意しなければいけないのが、
贈与・相続の時価と、
売買(譲渡)の時価の考え方は異なります
贈与・相続の時価は、
あくまで税務上の時価という話になります
税務上の時価については
財産評価基本通達
というルールがあるため、
そちらを参考にしながら算定していくことになります
一方で売買(譲渡)の場合は、
あくまで当事者間の合意で価額は決まります
※ただし時価より低すぎる金額(時価の1/2未満)で
売却する場合には取り扱いが変わるため注意が必要です
このケースは今回は割愛します
とはいえ、
何から目安の金額が無いと交渉も進まないため、
・簿価純資産
・時価純資産
・DCF(ディスカウンティッドキャッシュフロー)
など算定する方法があります
このように贈与・相続、売却などによって
いわゆる会社の時価も変わりますし、
課税関係も変わってきます
取り扱いには気をつけていきましょう
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄