2021年10月10日
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「クレジットカードで税金の納付はポイントが貯まる!」・・・は本当にお得か?
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先日お客様からこんなことを言われたました
「税金をクレジットカードで支払ったら
ポイントが貯まってお得ですよね!」
たしかにそのような点もあるんですが、
実はクレジットカード払いにはデメリットもあります
そもそも税金の支払い方法にはいくつかあるのですが、
・納付書での現金納付
・振替納税
・インターネットバンキング払い
・ダイレクト納付
・スマホ決済
・クレジットカード払い
などがあります
このうちクレジットカード払いには
他の支払方法にはない特徴があります
それは、
手数料
です
クレジットカード払いには、
納付税額に応じて決済手数料が発生します
手数料の率は約0.83%
決して安くはないんですよね
仮にクレジットカードのポイント還元率を1%にすると、
正味の還元率は0.17%程度になります
クレジットカードによっては国税の支払いには
ポイント還元率が下がったり
ポイント対象外のカードもあります
例えば、
かの有名な楽天カードは2021年6月から
公共料金や税金の支払いの際の還元率を
1%から0.2%に下げました
このような場合だとポイントの還元率より
決済手数料が上回ってしまうのです
そのため弊社では
積極的にクレジットカード納付は
おススメはしていません
また納付する金額によっては
クレジットカードの上限に達してしまったり、
国税のサイトで複数回納付手続を行なう必要があったり
面倒な一面もあります
また弊社のクライアントの方で
クレジットカードの支払金額を増やして
カードのグレードを上げたいという目的で使っている方はいますが、
このような例は稀だと思います
上記はデメリットの部分だけお伝えしてしまいましたが、
メリットも無いわけではありません
現金納付はその場で現金が必要ですが、
クレジットカードの支払いであれば、
決済をすることで支払期限を
1カ月程度延ばすことができます
どうしても納付期限に資金を用意するのが難しい場合は、
利用することで支払いを延ばすことができます
ポイント還元を積極的に狙っていくというより、
資金繰りの観点が望ましいと個人的には考えています
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄