2017年10月10日
カテゴリー:
消費税から考える資本金の金額
365日ブログ
71日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先日お客様からこんなご相談を受けました
『資本金の目安っていくら?』
という質問です
法人成りのスタートのときも、
資本金をいくらにするかは、
自分で決める必要があります
1つの決め方としては、
固定費の3ヶ月から6ヶ月に相当する金額で
キリがいいところを資本金にする方法ですね
例えば
500万円、
1000万円
という丸い数字のところです
あとはこだわりやゲン担ぎがある方は
それに関わる数字にする方もいらっしゃいますね
特に上記のようなことがなければ、
僕は1000万未満をおススメしています
これには理由があるんですが、
以前に消費税の記事を書きました
上の記事にも書いてありますが、
消費税を払わなくても良いという状態は
得をしている状態です
一方で、消費税は赤字でも発生します
この消費税の納付義務は、
資本金が1000万以上の場合は
1期目から発生してしまいます
資本金を1000万未満におさえることで、
納税義務を最長で2年間免除できます
そのため税金的には資本金は
1000万未満が一つの目安です
ただ、
この前質問を受けたお客様は
建設業のお客様だったんですが、
新規の営業で伺った取引先の方が、
『資本金1000万以上じゃないと取引しないよ』
と言われたそうです
そのため取引先の中に、
信用情報として資本金を気にする会社が
いらっしゃる場合には関係性を優先して
決めたほうが良いですね
いろんな角度からの決め方や考え方があります
もし迷った場合には専門家にご相談ください
本日もお忙しい中お読みいただき、
ありがとうございました
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄