2026年2月4日

カテゴリー:

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交際費と会議費:線引きを税務調査目線で


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です。



「接待っぽいけれど会議でもある」という支出は、交際費と会議費のどちらで計上すべきか迷いやすいところです。



税務調査では、科目名(名目)ではなく実態で判断されます。



線引きを誤ると、交際費への振替や損金算入の可否を含めて指摘対象になり得ます。





税務上どう違うか



交際費は、取引先や関係者との信頼関係を維持・強化するための接待・供応などに要した費用です。



法人税法上、一定の取り扱い(損金算入に制限がかかる場面)があるため、会計処理の誤りが税務調整に直結しやすい科目です。



会議費は、取引や事業に関する打ち合わせ・会議のために支出した費用です。



会議の実態が明確であれば、飲食を伴っていても会議費として認められるケースがあります。



つまり、ポイントは「飲食の有無」ではなく「会議としての実態が説明できるか」です。



調査で見られる「実態」



税務調査では、「会議費」で計上していても、内容が接待や慰安に近いと判断されれば交際費として取り扱われ、必要に応じて損金算入の範囲などの調整が入ることがあります。



一方で、会議の目的・内容・参加者が明確で、業務上の必要性が説明できるなら、会議費として認められやすくなります。



要するに、説明できる状態にしてあるかが勝負です。



線引きのポイントと証拠の残し方



線引きの目安は「何のための支出か」です。



  • ・取引条件のすり合わせ
  • ・仕様や納期の打ち合わせ
  • ・クレーム対応・品質問題の協議
  • ・プロジェクトの進捗確認・意思決定



このように業務上の議題が具体的で、その議題のための会合だと説明できる場合は会議費に寄ります



反対に、関係強化・慰労・お礼を目的とする食事会は交際費です。



会議費として計上するなら、少なくとも次を残してください。



  • 日付
  • 場所
  • 参加者(社内・社外の区分、氏名・会社名)
  • ・議題(具体的に)
  • ・結論・決定事項・次のアクション



これらをメモや議事録として作成し、領収書とセットで保管しておくと、調査時に「会議の実態があった」と説明しやすくなります。



逆に、次のような状態だと会議費は通りにくくなります。



  • ・参加者が取引先側ばかり(社内の同席がない、または少ない)
  • ・議題が抽象的(「打ち合わせ」「情報交換」だけ)
  • ・夜の時間帯が中心で、内容が宴会寄りに見える
  • ・二次会・三次会まで同一処理している



日頃から「名目」ではなく「実態」に合わせて科目を選び、証拠を残す習慣をつけることが大切です。



それが、税務調査を不安なく迎えるための最短ルートです。



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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