2017年9月14日
カテゴリー:
創業融資④~自己資金の解説~
365日ブログ
45日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
1. 前回までの記事
創業融資①についてはこちら
創業融資②についてはこちら
創業融資➂についてはこちら
2. 自己資金について
起業するときに強い武器になる創業融資ですが、
それでもいくつかのハードルがあります
今日は融資を通す際に必要な自己資金の解説です
公庫のホームページにいけば、
1/10以上の自己資金が必要と明記されています
この自己資金とは、
コツコツ貯めた貯金のことです
公庫へ所定の書類を提出するときに、
ほぼ通帳の履歴を確認されます
目的は自己資金が本当に存在するかを確認します
また、見せ金は絶対にだめです
見せ金というのは、
一時的に他人から資金移動をして
自己資金があるかのように見せることです
また親からの資金援助の贈与での資金は、
自己資金とはみなされない可能性はあります
(無いよりはあったほうが良いです)
つまりコツコツ貯めた貯金の多さが、
いわゆる事業を始めるときの覚悟とみなされます
3. 自己資金の割合について
以上のことより、
自己資金の額を図にすると
下記になります
必要資金(総コスト)のうち、
最低でも1/10は自己資金でまかなってね、
という意味です
『1/10でいいならなんとかいけそ』
と思った方は要注意です!!
実は公庫の自己資金の要件は、
数年前までは1/3でした
1/3から1/10まで
引き下げられたということは
見方によってはプラスですね
ただ、
要件が満たしているからといって
融資が通るかは別問題です
10分の1を満たしている場合でも
残念ながら融資が落ちる場合もあります
(要因は自己資金だけではありませんが)
また自己資金が少ないということは、
返済額と利息が増えるということです
そのため、
現実問題として
確実に融資を通すこと
そして融資を通したあとの
返済の負担を減らすためにも
現実的に必要な自己資金の額は
1/3から1/2は絶対に必要です
他の制度では自己資金が0でも
融資を受けられる制度もありますが、
その際にも僕は上記の自己資金の確保を
おススメしています
明日は具体的な事業計画のポイントを書きます
本日もお忙しい中お読みいただき、
ありがとうございました
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄