2019年8月17日
カテゴリー:
資金繰りは「資金」を「操る」。操るためには常に冷静な判断を
365日ブログ
747日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
昨日から出社して、
午前中は今月の決算作業の続き、
午後はご紹介による新規のご相談でした
自分より年下の経営者の方でしたが、
今後のビジョンが明確な方で
密な情報交換ができました^^
ところで、
昨日知人から
「こんなFAXがきた」と到着したと
話題になっていたんですが、
時間差で弊社にも送られてきたんですよね
このあたりのエリアの会社に
名簿等から一斉送信しているんでしょうね
ただ会社名が間違ってる・・・
適当に一斉送信しているのが丸わかり、
ひどい会社ですね
肝心の内容はというと、
経営に関する融資という内容でしたが、
この会社はビジネスローンやファクタリング業務を
やっているファイナンス会社のようでした
で、
この書面だけ見ていると、
長期の貸付も金利も1%台で固定
ほかの銀行と比べても悪くはないかなー、と
考えちゃう人もいるかもしれませんね、
これを題材に、
少し冷静に考えてみましょう
まずは順番ですね
普通に考えると、
順番から言えば、
まずは王道の公庫や信用金庫、
地銀から調達を考えますよね
そうすると、
資金繰りが良くなくて、
かつ銀行と取引ができない会社だと
利用する可能性があります
次に金利です
そんな会社を相手にした場合に、
貸したお金を滞りなく回収できるでしょうか?
不透明ですよね
だから通常の銀行でも貸付でも、
金利を上乗せします
金利を上げて早く回収するわけですね
金利は TIBOR+スプレッドで決まります
TIBORとは、
Tokyo InterBank Offered Rate
銀行間の貸出金利のことです
これが基準金利となって、
各銀行が自社の収益として
スプレッドを上乗せをしてきます
貸倒の可能性が高い→信用リスクが高い→金利は高い
貸倒の可能性が低い→信用リスクが低い→金利は低い
ざっくりいうとこんな感じですね
だから財務で会社を強くしていけば、
調達コストもどんどん下がっていくんですね(^^)v
話を戻すと、
今回の長期で1%代というのも
貸す側に立つとそもそも
有利な話ってあまり無い気がするんですよね
例えば、
通常の銀行でも
・純資産の維持
・○年以内に営業利益を〇〇維持
・流動比率を○%維持
※維持できない場合には「全額返済」、「金利を○%に引き上げ」
融資案件によっては
このような特約条項をつけるんですが、
この特約条項のことをコベナンツといいます
こういった特約条項のようなイメージで、
いざ契約をまくときに
回収条件を厳しく設定される可能性もあるし
担保設定や保証人の要件も厳しいかもしれまん
資金繰りは、資金を操ると書きます
上で書いたことはあくまですべて仮説ですが、
普段冷静なときはちゃんと判断ができます
ところが、
資金に追われているときは
冷静な判断ができなくなってしまうんですね
資金を操るためにも、
冷静に判断をしていきましょう
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄