2018年12月11日
カテゴリー:
経営理念(ミッション・ビジョン・カンパニースピリッツ・セルフイメージ)
From Vision to Reality
365日ブログ
498日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
先週から休暇でドバイに来ています
昨日はヨルダン出身で、
25年前にドバイに移住してきた知人と
一緒に夕食を食べてきました
知人は、
『25年前とは別の街だ、
気づいたら新しいビルが建っている』
と言っていました
超高層ビルがガンガン建築されていて、
あちらこちらでいまだに建設中のビルがあります
次回来る頃にはまた驚くような
ビルや施設ができていると思います
ドバイには世界一とつくものがたくさんありますが、
その中の一つが世界一高いビル、
全長828m、ブルジュ・ハリファです
トム・クルーズ主演の映画、
ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコルで見てから、
ぜひ行ってみたいと思っていました
この展望台に向かっている途中で、
素晴らしいフレーズを発見しました
From Vision to Reality
直訳すると、
ビジョンから現実へ
・・・
わかるようでわからないような、
何かしっくりきません(*_*;
ビジョンが現実を創る
意訳でこう解釈しました
まずはビジョンを掲げる
そして現実がビジョンに引き上げられていく
中東ではオイルマネーのイメージが強いですが、
石油は資源であり限界があります
そのためドバイでは石油が見つかった段階から、
ビジョンとして脱☆オイルマネーを掲げて
不動産開発や観光都市化へ舵を切ってきました
そのためにはヒト・モノ・カネが集まる仕組みを
作っていかなければいけません
ドバイでは医療費・教育費が無料、
日本の税制に比べて税制も簡素化されています
ドバイに住む人口の9割は外国人、
1割が自国民という割合です
どの国の人から見てもわかりやすい制度が必要です
例えば税制ですが、
なんと法人税は0、所得税も0となっています
法人税については課税するための仕組みとしてはあるけど、
施行はされていないため実質無税になっています
※2018年からはVATという、
日本でいう消費税の制度は始まっています
日本の法人税の税率が約30%とすると、
1,000万の利益が出たとすれば
日本では約300万が課税されますが
ドバイではそのまま1,000万円が残ります
これはかなり大きいですよね
交際費の損金不算入がどうとか、
設備投資の減価償却費がどうとか、
そんなめんどくさいことを考えずに
本来の経済活動に集中できるのは素晴らしいことですね
ではドバイ政府はどこから稼ぐかというと、
手数料で稼いでいきます
–
アパート・店舗賃料やホテル・娯楽施設、宅配サービス等の一部のサービスに対して、首長国政府による手数料(実質的な税金)が課せられる。
ドバイ首長国で徴収される例としては、次のものが該当する。
- アパート(年間):賃借料の5%
- 事業資産(年間):賃借料の5%
- ホテル、レストラン、娯楽施設:10%
※ホテル施設等の宿泊客には、別途1室1泊当たり7~20ディルハムのツーリズム・ディルハム(宿泊手数料)が課せられる(2014年3月31日以降。ただし上限30日分)。 - アルコール:30%(消費税)
–
実質的な税金ですが、
日本の複雑な税制と比較すると
はるかにわかりやすく明確ですよね
実際に居住するともっと複雑かもしれませんが・・・
超高層ビルやホテルがバンバン建築されていけば、
そこから得る手数料もどんどん増えていくわけです
ビジョンというあり方が定まれば、
やり方も定まってくる
国も会社も一緒だという気づきをいただきました
日本の税制はアレコレこねくり回した結果、
増税というオチがほとんどです
他国を見習ってもっと簡素化、
シンプルにしていってほしいものです
逆にいえば、
複雑で難しいから我々のような仕事が成立しているので、
簡素化されると職業が無くなってしまいますが・・・
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄