2021年11月18日
カテゴリー:
時代に沿って規定やルールの見直しをする
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
日経新聞で、
住宅ローン控除の縮小案の記事が出ていました
これも数年前から問題視されている話題ですが、
今はこの超低金利時代なので銀行からの借入金は
1%を切る金利水準になっています
一方で住宅ローン控除は限度額はあるもの、
借入残高の1%が税額控除として利用できます
つまり銀行から借りるより税額控除が
大きいという逆転現象が起こっています
我々納税者からするとありがたい話ではありますがね・・・
次回の税制改正で動きがありそうです
でもこのような話は住宅ローン控除だけではなく、
税制の中で今の実体経済にそぐわない規定は他にもあります
例えば、税務上の特例として、
中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例
という制度があります
これは通常だと消耗品関係は
一括で経費にできるのは10万未満のところ、
この制度を利用できれば30万未満まで
一括で経費にすることができます
節税でよく使われる手法です
ところが・・・
この30万というルールも、
昔から一切変更がされていないのです
あるいは扶養や配偶者控除を使う際の所得基準もそうです
昔と今の物価水準や賃金水準は
全然違っていますよね
例えば、携帯がわかりやすい例です
僕らが高校生の頃の携帯は
せいぜい2~3万前後の価額帯でした
ところが、
今はスマートフォンなど高機能な商品は
10万を超える商品も多々あります
上記の制度も年間で使用できる金額に上限がありますし、
もう少し金額の要件を上げてもいいのにな、
と個人的に思っています
あとは社内の規定やルール類もそうです
先日も社歴が長い会社と
税務顧問契約を結ばせていただいた際に、
今の会社の実態と合っていない社内ルールがありました
税法も社内の規定やルールも、
時代に沿って見直しが必要ですね
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄