2021年1月5日

カテゴリー:

法人税


法定耐用年数って何?

365日ブログ

1254日目


公認会計士・税理士

畑中 外茂栄です



理解するのに一苦労するのが、

会計上の減価償却という概念です

購入して使って終わり、

ではなく数年使用していくモノは

固定資産といいます



固定資産には

建物、機械、車両運搬具、備品・・・と

大枠の種類があります



数年使用するモノは、

基本的に購入をしてすぐ経費に落とすことはできません



※中小企業の場合だと数年を使用するモノでも、

金額が30万未満だったら少額資産として

一括で経費に落とすことは可能ですが今回は割愛します



この何年使用するかという目安を、

法定耐用年数といいます



例えば新車の場合は6年、

新しいパソコンの場合は4年と

国が定めた年数の目安が決まっているため

実務上はそちらを使って

毎年少しずつ経費に落としていくイメージになります



よくある質問で、



「利益が出すぎたので年度末に車を購入して節税をしたい」



といった質問も受けますが、

実はこれはあまり意味がありません(^^;



購入をして支払いをしても

一回で経費にできるわけではないからです



例えば、

2021年12月の決算の会社が、

12月に新車で300万円の車を購入したとします



このときに経費にできる金額は300万円ではありません



2021年12月の決算に経費にできる金額は約8万円です

※定率法 6年 償却率 0.333で計算

3,000,000円×0.333÷12か月×1ヵ月=83,250円



購入して使用した月数は1ヵ月分だけ



その分しか経費にすることもできないので、

駆け込みで節税をしようと思っても

有効な手ではないんですね



減価償却や法定耐用年数の

イメージが少しでもついていただければ幸いです



公認会計士・税理士

畑中 外茂栄

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