2025年9月9日
カテゴリー:
AIが人材採用を支援する時代が到来

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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
■ AI面接とは?経営者が知っておくべき新しい採用手法
少子高齢化、採用難、そして応募者側の価値観の多様化——。
中小企業の採用環境は年々厳しさを増しています。
そんな中、**AI(人工知能)を活用した新たな採用手法「AI面接」**が注目を集めています。
AI面接とは、応募者との対話や表情・声のトーンなどをAIが分析し、
効率的かつ客観的な面接評価を実現する仕組みです。
書類選考や録画面接とは異なり、応募者一人ひとりに応じた質問を生成し、
より深く“人となり”を把握することが可能です。
■ 自治体も活用へ。塩尻市の先行導入が示す未来
長野県塩尻市では、AI面接を行政の採用活動に試験導入しました。
背景には、地方自治体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進と、
応募者の心理的・時間的負担を軽減したいという課題があります。
このように、公的機関がAI採用を導入し始めているという事実は、
中小企業にとっても一つの道標になるはずです。
■ 応募者にとってのメリットとは?
AI面接の導入により、応募者は履歴書の細かな記入や
エントリーシートの作成といった煩雑な事務作業から解放されます。
また、オンラインで受験可能なため、遠隔地や多忙な応募者も参加しやすく、
これまでリーチできなかった層の採用につながる可能性も生まれます。
■ AIによる分析がもたらす「面接の質とスピードの向上」
AIは面接時の話し方、回答傾向、表情の変化といった非言語情報を含む膨大なデータを解析し、
採用担当者にレポートとして提示します。
その結果、担当者は初回の面接段階から応募者の本質を把握することが可能に。
ミスマッチの削減や、内定辞退・早期離職のリスク軽減にもつながります。
■ 採用ミスマッチを減らす「AI面接」の活用方法
AI面接で得たデータは、次の選考プロセスや入社後の人材配置にも活用できます。
たとえば「リーダータイプ」「協調型」「慎重派」など、
性格的な傾向を加味して配属や教育プランを立てることで、
入社後の定着率向上や育成の効率化にもつながります。
■ 経営者が得られる3つのメリット
1.採用工数とコストの削減- 2.応募者データの蓄積と分析による採用戦略の高度化
- 3.適材適所の人材配置が可能になり、組織の生産性向上
AI面接は単なる“効率化ツール”ではなく、経営課題を解決する一手としても期待されています。
これらの手法が、当たり前に普及されるかは未知ですが、
今までは代替が難しいとされていた領域にもAIが介入してきています。
弊社でもクラウド会計を導入する際には、
部分的なスタートでもいいので、
まずは触れていただくことを意識しています。
上手く活用し、生産性向上に役立てましょう。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄