2017年9月20日

カテゴリー:

相続税


睡眠負債と相続税~相続税も踏まえた出口戦略~

365日ブログ

51日目

 

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄です

 

 

少し前ですが、

テレビで睡眠負債の特集をやっていました

 

 

以下ウィキペディアより引用

睡眠負債:

僅かな睡眠不足が積み重なり

「債務超過」の状態に陥ると、

生活や仕事の質が低下するだけでなく、

うつ病、がん、認知症

などの疾病に繋がるおそれがあるとされる

 

日本人のおよそ4割は睡眠時間が6時間未満で、

睡眠不足の状態にある。

 

しかしこれを自覚できていないケースもあり、

睡眠不足が蓄積していってしまう。

 

 

少し前、

短眠法が流行したときに睡眠4時間半に

トライしたことがありましたが

1週間と続きませんでした💦

 

 

個人差はあると思うんですが、

やっぱり睡眠不足が続くと

パフォーマンスが著しく低下しました

 

 

会計士の受験期間で長丁場に渡ったときも

睡眠時間は6~7時間は確保していましたし、

自分に合った適切な睡眠時間は大切です

 

 

仕事やスポーツでも

パフォーマンスを意識している人って

寝具に気をつかって質を高める努力をしていますよね

 

 

一日の大きな割合を占める

睡眠だからこそ意識的に高めたいですね

 

 

今相続税の申告の案件をお手伝いしていますが、

会社にも睡眠負債って存在するなと思いました

 

 

気づいたら溜まってたという状態です

 

 

法人から見て社長からの借入金です

 

 

例えば、

節税対策(と思って)

意図的に役員報酬を高くして

赤字決算にしていた場合

 

 

赤字決算なので、

法人は資金流出の状態ですね

 

 

こちらの記事で赤字や

赤字でも発生する税金を書いています

 

お金のブロックパズルで消費税の考え方を学ぼう

 

資金流出の状態なので

通帳の残高もいずれは

底は尽きます

 

 

手元資金を作るのは利益か借入しかないので、

赤字決算の場合は借入しか無くなってきます

 

 

つまり、

運転資金のために

社長個人の通帳から法人の通帳に

資金を移していった場合に

社長からの借入金になり、

帳簿上溜まっていきます

 

 

この社長からの借入金は、

拘束性は無いので強制的に返す期限はありません

 

 

そのため、

睡眠負債のようにジワリジワリと

蓄積されている可能性があります

 

 

この溜まった負債が

噴き出す可能性があるタイミングが相続税です

 

 

法人から見ると借金ということは

個人から見ると貸付金です

 

 

プラスの財産ということですね

 

 

もし社長が亡くなって

相続人の方がいた場合には

貸付金は相続税の課税対象になります

 

 

ちなみに

法人税の実効税率は約30%です

 

 

一方で相続税の

税率は10%~55%です

 

 

節税対策(と思って)で

意図的に役員報酬を高くし、赤字決算にしていた場合でも、

出口の相続税で高めの税率で課税される可能性があります

 

 

役員報酬を決める場合でも

なんとなく決めるんじゃなくて

こういった出口戦略を意識しなければいけません

 

 

ちなみに出口戦略は、

誰のために考えることでしょうか?

 

 

社長ご自身でしょうか?

ご家族の方でしょうか?

外部の第三者の方でしょうか?

 

 

じっくり考えていきましょう

 

 

本日もお忙しい中お読みいただき、

ありがとうございました

 

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄

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