2025年12月30日
カテゴリー:
メタ認知力を高める
365日ブログ
3,074日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
「なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのか」
「なぜ感情に流されて判断を誤るのか」
そんな経験はありませんか?
その原因の一つは、メタ認知力の不足かもしれません。

メタ認知とは、自分の思考・感情・行動を客観的に捉える能力のことです。
「メタ」は「高次の」「超える」という意味を持ち、自分の認知や思考を上から俯瞰する視点、とも言えます。
例えば、会議で意見を述べるときに「今、私は感情的になっているかもしれない」と気づくこと。
学習中に「この方法は自分に合っているか」と考えること。
これらはすべて、メタ認知の働きです。
なぜメタ認知が重要なのか
情報があふれ、変化のスピードが加速する現代社会では、自分の目的や価値観を踏まえて選択できる力が、ますます重要になっています。
メタ認知力が高いと、感情に流されず冷静に判断できるようになります。
また、自分の思考パターンや行動の癖を理解できるため、学習や成長をより効率的に進められます。
情報が大量に降り注ぐ現代社会では、知識を覚えることは意味は薄くなってきました。
その知識をどう使うか、そこから何を導けるかが問われる時代です。
だからこそ、自分の思考プロセスを客観視できるメタ認知力が欠かせません。
メタ認知力を高める3つの実践方法
1. 振り返りを習慣化する
一日の終わりに、その日の思考や行動を振り返り、メモに残します。
「なぜその判断をしたのか」
「どんな感情が影響していたか」
「別の選択肢があったとしたら何か」
こうした問いを言語化することで、自分の思考パターンが見えてきます。
最初は短くても問題ありません。大事なのは継続です。
2. 第三者の視点を持つ
重要な判断をするときは、
「もし自分が他人だったらどう考えるか」
「信頼できるアドバイザーならどう助言するか」
と自問してみてください。
自分の思考を客観視する練習になり、感情的な判断を避けやすくなります。
特に、強い感情が湧いたときほど効果があります。
3. 疑問を言語化して残す
日々感じる疑問や違和感を記録します。
「なぜこの情報に引っかかったのか」
「この判断は本当に妥当なのか」
こうした疑問を書き留めておくと、後で見返したときに思考の変化や成長がはっきりします。
疑問を残すこと自体が、学びを深めるきっかけになります。
メタ認知力は一朝一夕では身につきません。
ですが、意識して実践を積み重ねれば確実に伸びます。
自分を客観視する習慣は、判断の質を上げ、成長のスピードを上げます。
まずは今日から、一日の振り返りを始めてみましょう。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄





