2025年11月23日
カテゴリー:
手形貸付金の仕組み
365日ブログ
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
企業が資金調達を行う方法のひとつに「手形貸付金」があります。
仕組みを理解しておくことで、資金繰り改善や融資選択の幅が広がります。

1. 手形貸付金とは?
手形貸付金とは、企業が銀行に約束手形を振り出して資金を借りる融資形態のことです。
手形には借入金額・返済期日が記載され、返済は期日に一括で行うのが一般的です。
2. 手形貸付金のメリット
● 短期運転資金をスピーディに調達できる
仕入れや人件費など、当座の資金繰りに利用しやすい融資です。
● 返済管理がシンプル
期日に一括返済するため、毎月の返済管理が不要です。
3. 注意点・デメリット
● 信用力がない企業は利用しづらい
創業間もない会社や赤字企業は審査が厳しくなる傾向があります。
● 一括返済の負担が大きい
資金繰りが不安定な企業にはリスクがあります。
4. どのような会社に向いている?
・短期運転資金が必要- ・銀行との取引が深く信用力がある
- ・一括返済に耐えられるキッシュフローの期日管理
手形貸付金は、短期資金を迅速に調達できる一方、信用力が求められ、一括返済のリスクもあります。
証書貸付が主流ですが、資金調達方法のひとつとして補助的に理解しておくと良いでしょう。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄





