2023年8月2日

カテゴリー:

融資&創業融資


納税をして調達コストを下げる

365日ブログ 

2,193日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



先月融資の申し込みをした信用金庫から回答があり、

希望の金額以上、希望金利でプロパーで通りました



ありがたいことに良いご提案をしていただけました



やはり日頃からのお付き合いは大切ですね



我々の税理士業界では、

意外と銀行から一度も借りたことが無いという税理士もいます



これは人それぞれなのですが、

我々はお客様の財務支援をする以上は

自社で実践をしないとお客様の気持ちもわかりません



まずは自社で実践が大切だと思っています

民間の銀行から調達する場合には、

大まか分類では保証協会付融資とプロパー融資の2つがあります



保証付融資では、

もし借主の返済が滞った場合には借主に代わって

信用保証協会が金融機関に支払いを行います

※借主の返済義務が無くなるわけではありません



そのため銀行側のリスクが軽減されます



プロパー融資は保証協会ははさまないため、

借主への審査が厳しめになります



信用力がついてプロパー融資を進むことができれば

金利や金額面など交渉の幅が出てきます



保証協会付融資とプロパー融資ではコスト面でも変わってきます



保証協会付融資の場合には保証料

保証協会に支払う必要があります



例えば東京信用保証協会のシミュレーションにて、

簡単にコストを計算してみましょう



例えば、



・設備投資資金として2000万

・保証期間を10年

・保証料率を1%



とします

この場合だと、

保証料は110万になります



財務体質が強くなっていけば、

この保証料率も低くなりますし、

信用力が高いと判断してもらえる

プロパー融資だとこのコストは発生しないのです



多くの経営者の共通点として、

税金は下げたいという方は多くいます



ですがこのような調達コストを下げたいという人は

不思議とあまりいません



110万の税金をどうやって減らすかは一生懸命なのに、

110万の保証料をどうやって減らすかは一生懸命ではない



どちらも出ていくお金には変わりありません

※正確にいえば保証料は段階的に経費になるので、節税効果はあります



110万のお金を作るためには、

粗利率が50%程度の場合だと220万の売上が必要ですし、

粗利率が20%程度の場合だと550万の売上が必要です



それだけの売上を作るのは大変なことです



とはいえこのような調達コストはすぐに下げることはできません



徐々に会社を強くしていくことで低減させることができます



納税をして、税引後利益を多くし、

財務体質を強くしていくことが大切です



結果、信用力が上がりさらにまとまった調達をできる力がつきます



より大きくまとまった金額を、

より低い調達コストで実現することができます



税金と同じくらいに調達コストについて

考えるきっかけになっていただけると幸いです



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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