2023年1月26日
カテゴリー:
借入金の返済余力を図る3つの指標
365日ブログ
2,005日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
昨日は銀行調達関係で、
お客様と密に打ち合わせをしてきました
積極的に拡大しているお客様なので、
しっかりサポートしていきたいと思います
一方で、
拡大中の時には新規事業をどんどん走らせるため
銀行の借入金額もどんどん増えていくため
会社の収支構造と資金繰りが非常に見えづらくなります
そのために我々が見える化をしてサポートしますが、
経営者の方にも借入金の目安になる指標はぜひおさえてほしいと思います
まず1つ目は借入金月商倍率です
借入金が月商(月の売上)の何倍であるかを示す指標です
数字が苦手な経営者の方でも、
借入金残高と月の売上はほぼ把握されていると思います
一般的な健全な目安としては3倍程度と言われています
イメージがつきやすい指標です
2つ目は自己資本有利子負債比率です
こちらは有利子負債(借入金や社債)と自己資本のバランスです
自己資本より有利子負債が多ければ債務超過になるため、
自己資本より有利子負債が少ないことが望ましい状態です
そのため健全な目安としては100%以内になります
3つ目は債務償還年数です
債務償還年数は、
税引後利益+減価償却費を足した簡易的なキャッシュフローを算定し、
残り何年で返済できるかを計算する指標です
健全な目安としては5~7年程度です
この指標もかなり重要です
例えば最小の借入金月商倍率はわかりやすいのですが、
わかりやすいがゆえに欠点もあります
月商だけを見ているため、
個々の収支構造から判断ができません
税金を支払ったあとの利益から返済をするため、
各社の収支構造から判断しないと適切な経営判断ができないためです
成長・拡大には銀行融資は必要ですが、
自社にとって適切なバランスは把握しておきましょう
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄