2023年3月17日
カテゴリー:
財務分析指標より重要な着眼点
365日ブログ
2,055日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先日は同業者との早朝勉強会
今回は様々な指標の概念が登場
指標というのは例えば、
粗利率
営業利益率
流動比率
自己資本比率
といった指標のことですね
このような指標は自社は〇〇%で、
同業他社の平均値や過去の推移と比較することが一般的です
立場上、このような指標やよく受ける質問があります
決算書を見ながら社長から、
「うちって、どうなん?」
数字が良いのか悪いのかという意味ですね
社長は自分の会社の数字しかわかりませんが、
我々はたくさんの会社の数字を見ているため、
このような質問をかなり受けます
中小企業や同族会社がこのような財務指標は大切か?
個人的には、
意味が無いとまではいかないが、ほぼ意味がない
と思っています
例えば決算書の数字から、
営業利益率10%
と数字を算出したとします
この数字だけ見ればかなり立派な会社だと思いますよね
超優良企業だと思います
ところが中小企業は役員報酬は保険料など、
経費をほぼ自由にコントロールすることができます
役員報酬0の会社と役員報酬1億の会社があった場合に、
同じ営業利益率10%だとしたらかなり印象が変わってきますよね
また法人に現預金残高が100万円だけしか残っていなくても、
個人側に現預金残高が1億円残っている場合もあると思います
このように教科書的な指標だけ見ていれば、
偏った味方になってしまう可能性があります
・5つの出口 IPO・M&A・事業承継・清算・倒産
・財務戦略の3つのプロセス 調達・投資・回収
・法人と個人の両輪
こららの広い着眼点で判断していくことが大切です
そのためには重要なベースとして会計、税務、経営
そして経験が重要だと実感します
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄