2022年8月27日

カテゴリー:

税金その他


税金のクレジットカード納付のメリット・デメリット

365日ブログ 

1,853日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



先日、決算が終わった法人の経営者の方に

クレジットカード納付の手順をお伝えさせていただきました


基本的にダイレクト納付をおススメさせていただいていますが、

今回のようにクレジットカード納付をしたいという方には

メリット・デメリットをお伝えした上で進めていただくようにしています



まずメリットですが、

クレジットカード納付が主に対応している国税部分については

クレジットカードによるポイントが貯まります



クレジットカードの還元率が1%でしたら、

決済金額が100万円でしたら1万円のポイントが貯まります



あとはクレジットカードの決済金額が増えれば、

より上位のクレジットカードの招待を受ける可能性があります



これは主にステータス面ですね



次にデメリットです



法人の場合は、

主に申告先と納税先は国・県・市の3か所になります



このうちクレカ払いの納付に対応しているのは、の部分です



愛知県の場合には愛知県も条件付きで対応していますが、



① 納付期限の2週間前までに申告書が管轄の県税事務所にて受付されていること

②受付後から納付期限の1週間前までに管轄の県税事務所に

クレジットカード納税に対応した納付書の発行依頼が行われていること



この2つを満たす必要があるため条件付きとなっています



また今日現在で名古屋市の法人市民税はクレカ払いには対応していません



このため、



・国はクレカ払い

・県と市は納付書もしくはダイレクト納付



と管理が分かれるためやや面倒です



次にクレカ払いの際には手数料が発生します



消費税抜きで0.76%、税込みで0.836%程度の手数料が発生します



決して安くはない金額になってきます



カードの還元率が1%だった場合には、

正味の還元率は0.2%程度になってきます



またカード会社によっては税金の支払いの際には

還元率を下げるというカード会社もあるため注意が必要です



例えば大手クレジットカード会社は昨年から

税金の支払いの際には還元率を0.2%に引き下げました



このような場合もあるため

クレジットカード会社の取り扱いには注意が必要です



あとは国税のクレジットカード払いだと、

1回の決済金額の上限は1000万までです



仮に納税金額が3500万だとすると、

決済を4回に分ける必要があります



納付の際には会社情報など入力する必要があり、

数回にわける場合にはやはり面倒ではあります



また支払う税金の金額が多額な場合で

カードの上限金額を超えてしまう場合もあると思います



その場合にはクレジットカード会社に前納として

現金を送金してから決済する必要があります



このようにクレカ払いの場合には、

正味の還元率のポイントが貯められる一方で

上記のような管理・事務手続きの面倒さがあります



メリット・デメリットを踏まえた上で

納付方法を選択していきましょう



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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