2018年11月14日
カテゴリー:
好循環を生む納税、悪循環を生む節税
365日ブログ
471日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
ちょうと今同じ業種で
異なる会社の決算を2社同時に進めています
ただし、対照的な結果になっています
1社は黒字決算
1社は赤字決算
という状況です
この黒字か赤字か判断するための
決算書はご存知でしょうか?
損益計算書です
税金はいろんな種類の税金がありますが
いわゆる儲けに関する税金は
黒字であれば発生しますし、
赤字であれば発生しません
(※儲けに関係しない最低限の税金は発生しますが割愛します)
ですが、
もう一つ超重要な情報が込められている決算書があります
それは貸借対照表です
貸借対照表は
今いくらの現金があるのか、
今いくらの借金を抱えているのか、
このような情報が集約されています
経営者の方は儲けに関する損益計算書は敏感ですが、
こちらの貸借対照表は見ない方も大勢います
単純に見づらいという理由もありますし、
よくわからないという方も多いと思います
話を戻すと黒字決算と
赤字決算の対照的な会社ですが、
貸借対照表も真逆の結果になっています
黒字決算の会社は、
納税をしているから、
現金も増えるし借入金は減るといった状態です
好循環が生まれています
一方で赤字決算の会社は、
納税をしていないけど
現金は減って借入金は減っていないといった状態です
こういった情報は
貸借対照表を2年分
比較すれば一目瞭然です
下記のような箇所の
現金残高や借入金の残高を
比較してみましょう
経営者の方であれば、
特に納税は嫌がる方はいます
ですが
納税をしないと手元のキャッシュは増えません
例えばお金のブロックパズルで
税金の部分を見てみましょう
引用:超☆ドンブリ経営のすすめ
”お金のブロックパズル”
著者 和仁 達也先生
法人の場合は概算で
利益に関する税金の割合は30%、
税引後利益の割合は70%です
納税をするから、
税引後利益が残るのです
節税をするというのは税金を減らす一方で
税引後利益も減らす可能性があるのです
手持ちのキャッシュを増やすためには
納税とも向き合っていく必要があります
こういった会社は銀行からの評価も高くなります
会社のビジョン、
出口に合わせて貸借対照表も変化していきます
例えば5年後、
後継者の方に事業承継するときに
借金が膨らんだ状態で渡したいのでしょうか?
キレイに返済した状態で渡したいのでしょうか?
例えば5年後、
新しい店舗を出店する際にどれだけの
自己資金を用意して借入でカバーをするのか?
どこの出口に向かっていくか、
経営者の方のビジョンを明確にした上で
対策や手法を考えていきましょう
赤字決算の会社には財務体質が強くなるように、
今回の決算が終わり好循環を生むための
対策を一緒に考えていきます
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄