2026年2月10日
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3人のレンガ職人――同じ作業でも、意味づけで変わるやる気と成果
365日ブログ
3,116日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
同じ仕事をしていても、やりがいを感じる人と感じない人がいます。
その差は、能力や環境だけでなく、「その仕事をどう意味づけしているか」に大きく左右されます。
それを端的に表した寓話が、3人のレンガ職人の話です。
旅人が聞いた、3つの答え
旅人が、レンガを積む3人の職人に「何をしているの?」と声をかけました。
返ってきた答えは、それぞれこうでした。
1人目は「見りゃ分かるだろ。レンガを積んでる。きつい仕事だ」と答えました。
2人目は「壁を作っている。これで家族を養える」と言いました。
3人目は「歴史に残る大聖堂を作っている。多くの人の役に立つ」と語りました。
同じレンガを積む作業をしているのに、答えはまったく違います。

この寓話は、仕事の意味づけ(目的の解像度)によって、やる気・工夫・成果が変わることを示しています。
意味づけが、行動と成果を変えます
1人目のように「作業」としてしか捉えていないと、辛さや負荷ばかりが目立ち、工夫や改善の意欲も湧きにくくなります。
マニュアル通りにこなすだけで精一杯になり、長く続けるほど消耗しやすくなります。
2人目は「生活の糧」という目的があります。
家族を養うという責任感が、丁寧に仕上げる理由になり、無理のないペースで続ける判断の支えにもなります。
目の前の壁の質にも、自然と目が向きます。
3人目は「誰かのため、社会のため」という大きな目的を持っています。
大聖堂というゴールを頭に描いているからこそ、レンガの積み方や強度、デザインにまで考えが及びます。
創意工夫や品質へのこだわりが、義務ではなく「当然」になります。
つまり、何をしているか(What)は同じでも、何のためにしているか(Why)の解像度が上がるほど、やる気・工夫・成果が変わるということです。
日々の仕事にどう活かすか
経理の入力、営業のルーティン、製造の一工程。
どれも「見れば分かる作業」として切り捨てることはできます。
一方で、「この数字は経営判断の材料になる」「この一手順が、お客様の納期と品質を支えている」とつなげて考えられれば、同じ作業でも取り組み方が変わります。
自分自身の仕事であれば、「いまの仕事は、誰の何に効いているか」を一度、言葉にしてみるとよいでしょう。
我々の業界も同様です。
例えば月次決算や本決算は何のために行うのか。
国が決めた法律で決まっているからでしょうか?
たしかにそれも重要な目的の1つです。
最低限の仕事を最低限の料金で提供する。
それも1つのスタンスです。
ですが、我々はもう一歩踏み込んで、そこからの次の1手を一緒に考えていきたいと考えています。
同じ作業でも、意味づけでやる気も工夫も成果も変わります。
なぜそれをやるのか。
言語化が大切ですね。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄





