2025年11月14日
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過去と比較して割高と感じるのか。未来と比較して底値と考えるのか。
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
最近、あらゆるものが値上がりしています。
日常的に買っている物までジワジワ高くなり、買い物のたびに「また上がった…」と感じる人も多いはずです。
私自身も、最近ある商品を購入しようとして値段を調べたところ、やはり過去より高くなっていました。
ただ、ここで大事なのは「どこと比較するか」です。
日本が今感じている“違和感”の正体
本来、物価上昇と所得上昇はセットで起こるのが自然です。
賃金が上がり、モノの値段も上がる──これが一般的な経済の姿。
ところが今の日本は、
・・所得はほとんど上がらない
・・物価だけが急に上がっている
このアンバランスさが、私たちの「割高感」の正体です。
3年前に100円だったものが120円。
過去と比較すれば、明らかに高い。
そう思うのは当然です。
未来を基準
しかし視点を変えてみると、別の結論にたどり着きます。
今120円のものが、3年後には150円になっている可能性も十分ある。
もしそうなるなら、今の120円は“底値”になるわけです。
つまり、
過去と比較すれば割高。
未来と比較すれば割安。
どちらも正しい判断です。
問題は、どちらのモノサシで見るかです。

自分の“物価感覚”をアップデートする
物価が動くスピードが変わった今、
私たち自身の物差しもアップデートしないと判断を誤ります。
・「昔はいくらだったか」だけで判断しない
・「数年後はいくらになっているか」を考える
・所得が増えない時代こそ、未来視点を持つ
これらを意識するだけで、買い物も投資も、意思決定の質が大きく変わります。
未来を基準に考える習慣を持つこと。
これが、物価高時代を生き抜くうえでの大事な視点です。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄





