2025年11月13日

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成果を出す考え方


社長が組織の足を引っ張っていませんか? ボトルネック化を防ぐ3つの視点


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です。 



「自分が動かないと会社が回らない」――その思い込みが、実は会社成長のブレーキになっていることがあります。



売上が頭打ち、新規事業がなかなか軌道に乗らない、離職がやめられない…そんな時、社長自身が“制約”となっているケースが少なくありません。






なぜ社長がボトルネックになるのか



典型的なパターンとして以下が挙げられます。



  • ・社長が全部自分で抱え込んでしまい、現場の意思決定や対応が遅れる。
  • ・権限移譲ができず、社長の承認待ちで現場が動けない。
  • ・成長ステージが変わっても、社長の動き方が起業初期の“何でも社長がやる”状態から抜けられていない。
  • ・細かな現場の指示・チェックを続けてしまい、部下の成長を阻害し、社長の時間も浪費されてしまう。





ボトルネック化した時の兆候



  • ・月次決算や報告が遅れ、経営判断のスピードが落ちる。
  • ・社長が営業や現場対応に張り付き、レバレッジが効かない。
  • ・部下の裁量が小さく「社長が言わなきゃ動けない」構造になっている。
  • ・離職・モチベーション低下・次の手が出ないなど、成長が横ばい・停滞する。




社長自身が今すぐやるべき3つの改善アクション



  1. 1.業務を洗い出して“社長じゃなくていいもの”を委任する
     社長がやらなくていい/社長がやるべき業務を明確に。社長は「決める」ことに集中する。
  2. 2.権限移譲と仕組み化を優先する
     判断基準・責任範囲を明文化し、部下が自律的に動く仕組みをつくる。
  3. 3.社長の役割を“次のステージ用”にアップデートする
     組織成長に応じて、社長の役割も「現場→方向性・育成・仕組み」へ移行すべき。自分が止めていると気づき、意図的に変えていく。




メッセージ



社長として「現場を離れてはいけない」という思い込みに縛られていると、成長の壁にぶつかります。



まずは自分を“足を引っ張る存在”と捉え、意図的にそこから脱却すること。



自分自身を制約ではなく起点に変えることで、組織も社長自身も次のステージへ動き出せます。




まとめ



  • ・社長が抱え込みすぎ/権限移譲できていないことが、組織のボトルネックになる。
  • ・症状として、決算遅れ・部下の依存・成長停滞などがあらわれる。
  • ・解決には「業務整理」「権限移譲+仕組み化」「社長役割の進化」の3つが有効。
  • ・社長自身が意志を持って「制約要因」から抜け出すことで、組織は前進します。


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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