2023年12月9日

カテゴリー:

成果を出す考え方


ツールの難しさと制度の難しさ

365日ブログ 

2,322日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



年末調整の資料回収方法は、

大きくわけて2つあります



紙で回収するか、データで回収するかです



先日一緒に連携をしている社労士の方が、

年末調整でとあるツールを導入されていました



データで回収する場合ですね



グループチャット上で年末調整のとあるツール使い、

依頼資料の回付、回収、データ入力を行っていただくように

顧問先へ指示を出していました



個人的にそのツールが機能するのか不明だったので、

やりとりを見させてもらっていました



そうすると、



・入力の不備による差戻し

・再提出の依頼

・エラーによる操作方法の問い合わせ



が発生していました



弊社では基本的に紙での回収をしていますが、

ツールを使ってもこのようなことが発生するだろうと思い、

依然として紙での回収をしております



チェックシートを同封して、

証明書等の提出だけとシンプルに運用しています



理由が2つあって、

ツールの難しさ制度の難しさです



例えば、

今回の年末調整で言えば、

年に1回のイベントです



その年に1回のイベントのためだけのツールは、

使う側からすれば使用頻度が少なすぎます



いくらマニュアル等があったとしても、

そのためだけにテキストを読み込んだり

動画を見たりする意欲もなかなか出づらいでしょう



結果、その運用のサポートも必要になってきます



また制度の難しさもあります



例えば、

収入所得は似ているようで意味が全然変わってきます



収入を入力する箇所に誤って所得を入力したりすると、

税金計算の結果は変わってきます



国が制度を複雑にしすぎているのが最大の原因ではありますが、

これらの制度をミスなく、過不足なく、

完全に理解するのは通常の納税者では難しいでしょう


データで回収まで滞りなくできれば、

一番効率がいいのはイメージできますが、

現実的に完璧に行うのは難しいと考えています



一方でデジタルで進めたほうがいい場合は、



・会社内部に担当者がいる

・拠点が複数ある

・従業員が20人~30人以上いる



このような場合には紙での回収よりも、

デジタルで進めていけるように

徐々に体制を作っていったほうがよいでしょう



基本的には紙で回収であるものの、

規模が大きい会社はデータで回収をしています



紙かデータか、運用方針は会社次第ですし、

その方針も状況によって変化します



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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