2026年2月10日

カテゴリー:

成果を出す考え方


3人のレンガ職人――同じ作業でも、意味づけで変わるやる気と成果


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です。



同じ仕事をしていても、やりがいを感じる人と感じない人がいます。



その差は、能力や環境だけでなく、「その仕事をどう意味づけしているか」に大きく左右されます。



それを端的に表した寓話が、3人のレンガ職人の話です。



旅人が聞いた、3つの答え



旅人が、レンガを積む3人の職人に「何をしているの?」と声をかけました。



返ってきた答えは、それぞれこうでした。



1人目は「見りゃ分かるだろ。レンガを積んでる。きつい仕事だ」と答えました。
2人目は「壁を作っている。これで家族を養える」と言いました。
3人目は「歴史に残る大聖堂を作っている。多くの人の役に立つ」と語りました。



同じレンガを積む作業をしているのに、答えはまったく違います。



この寓話は、仕事の意味づけ(目的の解像度)によって、やる気・工夫・成果が変わることを示しています。



意味づけが、行動と成果を変えます



1人目のように「作業」としてしか捉えていないと、辛さや負荷ばかりが目立ち、工夫や改善の意欲も湧きにくくなります。



マニュアル通りにこなすだけで精一杯になり、長く続けるほど消耗しやすくなります。



2人目は「生活の糧」という目的があります。



家族を養うという責任感が、丁寧に仕上げる理由になり、無理のないペースで続ける判断の支えにもなります。



目の前の壁の質にも、自然と目が向きます。



3人目は「誰かのため、社会のため」という大きな目的を持っています。



大聖堂というゴールを頭に描いているからこそ、レンガの積み方や強度、デザインにまで考えが及びます。



創意工夫や品質へのこだわりが、義務ではなく「当然」になります。



つまり、何をしているか(What)は同じでも、何のためにしているか(Why)の解像度が上がるほど、やる気・工夫・成果が変わるということです。



日々の仕事にどう活かすか



経理の入力、営業のルーティン、製造の一工程。



どれも「見れば分かる作業」として切り捨てることはできます。



一方で、「この数字は経営判断の材料になる」「この一手順が、お客様の納期と品質を支えている」とつなげて考えられれば、同じ作業でも取り組み方が変わります。



自分自身の仕事であれば、「いまの仕事は、誰の何に効いているか」を一度、言葉にしてみるとよいでしょう。



我々の業界も同様です。



例えば月次決算や本決算は何のために行うのか。



国が決めた法律で決まっているからでしょうか?



たしかにそれも重要な目的の1つです。



最低限の仕事を最低限の料金で提供する。



それも1つのスタンスです。



ですが、我々はもう一歩踏み込んで、そこからの次の1手を一緒に考えていきたいと考えています。



同じ作業でも、意味づけでやる気も工夫も成果も変わります。



なぜそれをやるのか。



言語化が大切ですね。

 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

  • 【無料診断】ドンブリ経営レベル5段階
  • 【無料メール講座】7日で学ぶ!ドンブリ経営から脱却するための最初の一手
  • 【1on1個別セッション】会社の経営数字について学ぶ!

月別記事

MONTH