2024年8月28日
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利益が800万超えたら分社化は正解なのか?
365日ブログ
2,585日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
昨日お客様から、下記の相談を受けました
「利益が800万超えたら、
法人税が上がるから分社化したほうが良い、
というYoutubeを見たのですが本当ですか?」
これについてはいろんな思想がある中で、
個人的には半分程度の正解と考えています
分社化とは、
1つの会社で行っていることを
2つの会社にわけるようなイメージです
例えば、
今まで飲食業と不動産業を1つの会社でやっていたけど、
それぞれの別会社で行うようなイメージですね
話を戻すと、
半分正解の部分については税率の部分です
たしかに法人税の構造上、
利益が800万を境目に、税率が上がります
詳細な計算をすると話が複雑になるため、
少し多めに見積もりおおよそ10%程度上がると仮定します
そうすると、
この部分については
会社を増やせば確かに節税できる部分です
800万×10%の80万とします
これは事実ベースの話なので、正解の話です
そしてもう1つ事実ベースの話があります
1社からいくつかの会社に増やすことで、力は分散します
この分散するデメリットもあるのも事実です
例えば、銀行融資
分社化することで調達力は下がる可能性があります
これは非常に大きいデメリットだと考えています
分社化を考える場合には、おそらく事業が好調な場合でしょう
その事業が好調な場合を前提に分社化を考えているはずですが、
経営をしている以上は好調な場合も不調な場合も必ずあります
全社不調にならないという保証はありません
その他、管理コスト
会社を増やすことで管理コストが発生します
どんなに小さい会社であれ、
さきほどの節税金額の年間80万程度は必要経費で発生します
前提条件やメリットデメリットを
自社にあてはめた上で意思決定することが大切ですね
それでは今日もがんばっていきましょう!!
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄