2021年10月16日
カテゴリー:
扶養控除等の是正(扶養是正)とは?
365日ブログ
1,538日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先日お客様の社員の方の所得税について、
税務署から通知が届きました
内容としては、
「扶養控除の判定が誤っていませんか?」という内容でした
年末調整の際に、
配偶者控除や扶養控除を使って
所得税を下げることができます
ところが配偶者控除や扶養控除は
適用を受けるために所得要件などがあります
ところが実際は所得要件などを満たしていなかったために、
本来納付すべき所得税より少なく計算してしまった場合があります
このような場合に
税務署は正しい所得税にて
年末調整をやり直すことを求めてきます
このようなケースを、
扶養控除等の是正(扶養是正)
と言います
実際はこのようなことはたまに起こることがあります
例えば配偶者控除や扶養控除などは、
12月の年末調整で間に合わせるために
11月くらいに会社で「見込」の所得を申請します
ところが実際に12月を迎えると、
見込みより多くの所得になってしまったため、
配偶者控除や扶養控除を使用したものの
結果的に使えなくなってしまったということはあります
ではどうやって税務署はこのようなことがわかるかというと、
税務署は毎年1月に各会社から送付されてくる源泉徴収票と
照合することで誤りに気付く場合があります
あるいは各会社が市町村へ送付した給与支払報告書と
照合することで判明することもあります
ちなみに扶養是正は会社に責任が無いため、
加算税や延滞税といったペナルティは発生しません
上記の通り「見込」で行っている以上は
やや仕方ない部分もあるため、
もし万が一該当した場合には速やかに
再計算をして差額を納付をしましょう
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄