2020年4月2日
カテゴリー:
ここ1ヵ月のコロナ関係の融資の動き~2020年3月末時点の最新情報~
365日ブログ
976日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
さて、先月は確定申告をやりつつ、
コロナ関係の融資で動く方も多く
そっち関係の資料の準備も並行しつつ行っていました
3月末時点の最新情報を共有したいと思います
まず、
昨日時点で経済産業省から公表されている
「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
というガイドブックです
融資だけでなく、補助金、助成金、納税猶予など
かなりの情報量が詰まっています
随時アップデートされていくので、
事業者の方はアンテナを張って
おいていただけると良いかと思います
あと僕たちには融資関係の相談が多いのですが、
先月に実際に金融機関担当者やお客様とのやりとりの動きから
現時点の所感をシェアしておきたいと思います
※愛知県名古屋市を前提しており、
他の自治体によって対応が違うこと、
取引の金融機関との取引実績など個々の事情、
あるいは新しい制度等によって状況が変化するため
必ず最新の情報を取得していただければと思います
主に、
金利
金額
実行までの早さ
の3つです
まず金利の面ですが、
主に2つの方法があります
政策金融公庫と保証協会付融資ですね
(上記ガイドブックP4、P5、P7、P9、P13が特に重要)
金利だけを考えると、
圧倒的に政策金融公庫が有利です
特に新型コロナウイルス感染症特別貸付は、
小規模な事業者の場合の基準利率は当初の3年間が
1.36%→0.46%に0.9%引き下げされるとともに、
0.46%の負担部分については
さらに国から金利が補助される予定になっています
(4年目以降は金利は戻ります)
これが実質無利子という制度です
一方で、
保証協会付融資で愛知県の場合は
「新型コロナウイルス感染症対策緊急つなぎ資金」
という制度があります
基準金利が1.2%となっています
通常、
保証協会付融資の場合は保証料を別途支払う必要がありますが
愛知県の場合は県が全額負担となっています
そのため、
実質金利だけの勝負になっているため
政策金融公庫有利になっています
次に金額です
どれだけの金額を借りるかですが、
やはり上限があります
政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付については
小規模な事業者場合には6000万円が限度額、
うち基準金利の引き下げと利子補給の対象は
3000万までとなっています
借りた金額すべてが全額無利子に
なるわけではないのでご注意ください
そのため事業規模にもよりますが、
調達したい金額が上記金額を超えている場合には
政策金融公庫よりメインバンクからの調達のほうが
大きい金額を調達できる可能性があります
あるいは両方からを調達することも1つの方法です
最後に、
融資実行までの早さです
金融機関担当者と連絡を取ったところ、
上記金利の低さから公庫には殺到しているようで、
実行までがかなり時間がかかる可能性があるとのことです
とある窓口では1年間に相当する決済数を
1ヵ月でこなしているとか(^^;
支店や窓口によっては相談→面談までの予約だけで
2~3週間後待ちになってしまう場合もあるそうです
一方で、
保証協会付融資は決済が早いと感じます
クライアント先には、
早いところで数日~1週間で実行までいけたところもありました
特に愛知県の場合は、
保証協会が普通の融資の場合のプロセスを
一部割愛している部分もあるようで
そういった点も決済スピードに影響しているかもしれません
緊急の場合にはまずはメインバンクに相談すると良いと思います
あとは全体的な雑感として、
融資関係の資料の用意はかなり簡単です
税理士に依頼している方であれば、
問題なく揃えることができるのではないでしょうか
コロナ関係はの制度はかなり流動的で、
自治体によっても対応が異なってきます
また良い情報がありましたらシェアします!!
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄