2018年12月1日
カテゴリー:
税金も大切、資金調達コストも大切
365日ブログ
488日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
先日、お客様のプロパー融資が
通ったというご報告をいただけました
信用保証協会付き融資から始まり、
ようやくプロパー融資に至りました
プロパー融資を1つのステップにしていたので、
ホッとしています
銀行の融資は、
信用保証協会付き融資と
プロパー融資にわかれます
信用保証協会とは、
信用保証協会が銀行と借りる人の架け橋のような存在です
(参考:名古屋市保証協会より)
新規の融資取引や、
まだ実績が無い企業には銀行としては
融資を出しにくい
銀行は実績から信用の度合いを判断します
信用保証協会はまだ信用力が乏しいうちから
信用を与えてくれる存在です
仮に企業の業績が悪くなったときには
企業に代わって代位弁済を行ってくれるため、
銀行にとっては保険にもなります
(※代位弁済によって借りている企業の返済が
免除になるわけではありません)
一方で、
プロパー融資とは信用保証協を
介さずに銀行から直接借りることです
保証協会には限度額があるため、
ステップアップとして
プロパー融資を目標とします
経営者の方に敏感になっていただきたいのが、
資金調達にもコストがかかるということです
例えば、
信用保証協会を利用すれば保証料が発生します
名古屋市保証協会の信用保証料シミュレーションで
信用保証料を計算してみましょう
借入金額1,000万円
返済期間60ヶ月
保証料率1%
この場合だと、
保証料は27.5万円です
ざっくりと30万円だと仮定します
この保証料は誰か支払うのでしょうか?
保証協会を利用して保険を受けているのは銀行側ですが、
保証料を支払うのは銀行から借りる側の企業です
決して少ない金額ではないですよね
例えばプロパー融資を目指すのであれば、
保証協会を介さないので保証料は発生しません
(※若干 金利は上がる可能性はあります)
経営者の方でコストでイメージしやすいのは税金です
税金を一生懸命節税しようとしている人は多いですよね
では仮に30万円の節税をするためには、
どれくらいのキャッシュが必要でしょうか?
下記の記事でいえば4番目の手法です
正解はおおよそ100万円です
100万円のキャッシュアウトをすれば、
30万円の節税をすることができます
これはかなり大きくないですか?
こういった資金調達コストも
中長期的に削減をしていくのも大切です
銀行の考え方はシンプルです
貸した金額と金利がちゃんと回収できれば良いのです
そのためには、
①利益を出して納税をする
②税引後利益を大きくして手元のキャッシュを増やす
③純資産を厚くして銀行からの評価を上げる
節税に一生懸命になっていると、
知らず知らずのうちに
資金調達コストを上げている可能性があります
中長期的に財務体質を改善していきましょう
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄