2026年1月11日

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経営判断の基準を作る考え方


ファクタリングは利用すべき?メリット・デメリットからの判断基準


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です。 



ファクタリングは、入金待ちの売掛金を買い取ってもらうことで、早期に現金化する資金調達手段です。



資金繰りに困った際の強力な選択肢となりますが、仕組みを誤解して利用するとかえって経営を圧迫しかねません。



利用を検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解した上で判断することが重要です。



ファクタリングを利用する3つのメリット



ファクタリングには、銀行融資にはない独自のメリットが主に3点あります。



1. 審査が早く、最短即日での資金調達が可能



最大の魅力はスピードです。



銀行融資のように決算書に基づいた厳格な審査や稟議を待つ必要がないため、申し込みから最短即日で現金化できるケースも少なくありません。



「今すぐ現金が必要」という緊急事態に非常に役立ちます。



2. 担保や保証人が不要



ファクタリングは「借入」ではなく「売掛債権の売買」です。



そのため、不動産などの担保や代表者保証(保証人)を用意する必要がありません。



資産を持たないスタートアップや中小企業でも利用しやすい仕組みです。



3. 取引先が倒産した場合のリスクを回避できる



多くのファクタリング契約は、売掛先が倒産して代金が回収できなくなった場合でも、利用者が弁済責任を負わない契約(償還請求権なし/ノンリコース)になっています。



つまり、ファクタリング会社へ売却した時点で、自社の未回収リスクを切り離すことができます。



知っておくべきデメリットと注意点



便利な反面、コストや信用面でのデメリットも存在します。



手数料が銀行融資よりも高い



最大のデメリットはコストです。



売掛金額の数パーセント〜十数パーセントが手数料として差し引かれます。



年利換算すると銀行融資よりはるかに割高になる傾向があるため、利益率を圧迫しないか計算が必要です。



資金繰りの悪化を招く恐れ



継続的に利用すると、高い手数料が毎月差し引かれることになるため、手元に残る現金が目減りしていきます。



結果として資金繰りの改善にならず、ファクタリングへの依存度が高まってしまう可能性があります。




結論:ファクタリングは「緊急時の切り札」



ファクタリングは、あくまで**「緊急時の一時的な資金調達手段」**として位置づけるのが適切です。



  • 設備投資や長期的な運転資金 → 金利の安い銀行融資を優先
  • ・突発的な支払い、つなぎ資金 → スピード重視のファクタリングを検討



売掛金の回収サイト(入金までの期間)が長期化している場合や、一時的な資金需要が生じた場合に限定して検討するのが賢明です。



「手数料の負担」と「資金調達の緊急性」を天秤にかけ、自社の状況に応じて冷静に判断することが成功の鍵となります。



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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