2024年12月5日
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壁を無くしては、新しい壁が生まれます
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
基礎控除増額に向けて前向きな話が出ている中で、
社保側ではBadな改正が進んでいるようです
年収156万未満のパートの社会保険料を、
会社側が整備する案が出てきました
日経新聞より引用
これは企業側・労働者側双方にとって改悪になりそうです
通常であれば、社保は労使折半
企業と労働者で、半分ずつ負担することになっています
助成金等で軽減措置もあるかもしれませんが、
仮に年収156万で全額企業負担とするなら、
156万×2で312万の正社員1人分に相当します
とするなら、正社員の採用を強くするでしょう
あるいは社保負担を避けるなら、
週20時間未満で働くパートを多くするでしょう
つまり正社員もしくは週20時間のパートが
今後主流になってしまいそうな気がします
働く側にとっても、
より短く働くかより長く働くかを
選択せざるをえない場面になりそうです
今、基礎控除の増額については、
来年の2025年ではなく2026年から始めるという話が出ています
この社保の改悪も2026年の案からのようで、
せっかく基礎控除が上がったとしても
働く時間を抑制する動きになりそうなのが不安です
結局既存の壁を無くして、
新しい壁を政府が作っているだけですね
会社の財務や採用計画にも影響しそうですし、
今後も注視していかなければいけません
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄