2024年11月28日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


リスク・アプローチで優先順位をつける

365日ブログ 

2,677日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



11月の決算も目処がつきました



今回はなかなか大変でしたが、

大変だった分経験も蓄積できたなと思います



中でも印象的だったのは

初年度の会社法監査適用会社に

なったお客様の決算です



初年度ということもあってかなり日程がタイトだったため、

こちらも土日夜問わずサポートをさせていただきました



お客様・税理士法人(弊社)・監査法人



それぞれの立場でやるべきことがありますが、

コミュニケーションを密に取ることでスムーズに終えることができました



今は監査の仕事は離れていますが、

やはり会計士の時の監査業務は、

本当に様々な仕事のベースになっていると感じます



監査論で代表的な概念を1つご紹介したいのですが、



リスク・アプローチ 



という概念があります



内容としては、

————————————-
リスク・アプローチは、

監査計画や手続きを、財務諸表における重大な虚偽表示のリスクに基づいて設計・実施する方法論です。

このアプローチの目的は、

監査資源を効率的に配分し、監査の有効性を高めることにあります。

————————————-

となります



リスク・アプローチの大枠のプロセスは、



リスクの選定→評価→監査計画→監査手続→監査意見の形成

と進んでいきますが、

リスクをどのように評価し、どのように対応していくが大切になります



このリスク・アプローチが失敗に終わる要因を2つに分けると、



それは



①リスクの認識漏れ

②対応策が不十分



そもそもリスクを見逃していれば、

潜在的な問題や顕在化している問題につながります



あるいは、

リスクを認識していても対策が不十分であれば、

問題が放置されてしまいます



これは監査側の概念ではありますが、

どの業種・業務であれ共通しています



そもそもすべてのリスクを解決することは難しいですから、

まずはリスクの大小の大きさを見極める



そして優先順位が高いリスクから対応していく必要があります



そのビジネスであれ、

未来永劫・順風満帆とは誰にもわかりません



悲観的すぎる必要はありませんが、

リスクの識別、そして対応が大切ですね



それでは今日もがんばりましょう!!



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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