2024年9月11日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


資金繰りの安全水域と危険水域の目安を把握する

365日ブログ 

2,869日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



先日お客様との打ち合わせで、

会社で保有しなければいけない

現預金残高の目安についてすり合わせをしました



会社経営上は現預金残高はとても大切です



黒字倒産



という言葉がありますが、

利益が出ていても倒産をするケースがあるのは、

現預金残高が無いから倒産してしまうんですね



そこで必要なのが、自社にとって必要な資金の目安です



多く保有していても次への投資の機会損失という見方もありますし、

少なく保有していても万が一のための準備という意味で不足してしまいます



特に資金が今にも0になりそうなタイミングで、

何か行動をしようとしてもすでに打つ手が無くなる可能性があります

そこで必ず把握をしなければいけないのが、

自社の資金繰りの安全水域と危険水域です



まずは売上0でも、

自社で必ず発生する固定費を把握しましょう



人件費や地代家賃、リース料などですね



次に、銀行への返済金額を把握しましょう



毎月の支出金額=固定費+毎月の返済金額



こちらが売上が0でも1ヶ月に必ず出ていくお金の目安になります



こちらの毎月の支出金額を目安に、

何ヵ月分の資金が必要か考えていきます



こちらは正解が無い話ですし、

各社の状況や経営者の考えによって正解は変わってきますが、

目安として4ヶ月~6ヶ月分と考えておくと良いでしょう



売上が完全に0な状態でも、

4ヶ月~6ヵ月の手元資金があれば

ひとまず時間を稼ぐことができます



逆に危険水域の目安としては、

1ヶ月~2ヶ月分と考えておきましょう



手元資金が少なくなってきたタイミングで、

銀行への返済の条件変更等を依頼するにしても多少の時間はかかります



今にも0になりそうな、

資金ショートするタイミングでは打つ手が少なくなってしまいます



自社の資金繰りの安全水域と危険水域は、

自社で設定をして自社で管理する必要があります



もし考えたことが無かった会社はぜひ考えてみましょう



それでは本日もがんばっていきましょう!!



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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