2020年3月10日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


融資と増資を検討するための着眼点



365日ブログ

953日目 


短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援


財務戦略の専門家

畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です



今週に入ってから

融資関係の相談が続いています



逆に金融機関側から

営業のアプローチもあるとか・・・



コロナ対策の融資制度では

セーフティネット保証4号は

保証協会の100%が保証がついているため、

仮に融資先が倒産しても銀行はノーリスクです



特需といえば特需かもしれませんが、

ノーリスクのときに積極的な営業を受けるのも

なんだか違和感がありますが(^^;



いずれにしても借りやすい状況下は

ありがたいのは間違いありません!



今のうちに調達を進めておきましょう



ところで、

お金を集める調達手法としては



・借入(融資)

・増資(資本金)




大きく分けるとこの2つがあります

それぞれのメリット・デメリットを整理しておきましょう

一般的な融資のメリットとしては、



・資本コストが一般的に低い

・調達できる確率が高い

・経営に関する議決権比率などに影響が無い



といった点が挙げられます



一方でデメリットとしては、



・必ず返す必要がある

・自己資本比率の低下など、財務健全性に問題が出る場合がある



次に増資の一般的なメリットとしては、



・返済義務が無い

・返済するタイミングが決まっていない

・財務健全性が高まる



といった点が挙げられます



一方でデメリットとしては、



・資本コストが一般的に高い

・資金使途が投資家から拘束されやすい

・経営に関する議決権比率が低下する可能性がある




といった点が挙げられます



融資のメリットの真逆が増資のデメリットであり、

増資のメリットの真逆が増資のメリットであるように

両方は相反する状態ですね



財務的には、

調達→投資→回収の3つのプロセスを

グルグル回していく必要があります


ではこの一番最初の調達において

融資か増資かどちらで検討していくかが重要ですが、

検討するにあたっては投資回収の視点でも

考えていく必要があります



例えば、投資のプロセスでは

具体的に何に投資をするのかです



大型のシステムもあれば、

機械、広告宣伝費といった場合もあるでしょう



次に回収のプロセスでは、

その投資した金額でどれだけの売上や利益が見込め、

どれだけの期間で回収できるかを考えていく必要があります



この投資と回収の将来キャッシュフローの見込みが立ちやすければ、

資本コストが低い融資で調達を検討しておくべきです



あるいは今回の一連のコロナように

資金使途が運転資金の穴埋めの場合には

融資に頼らざるをえない場合もありますね



逆に将来キャッシュフローが見込めない、

見通しの予測が読みづらい場合には

増資を検討すべきです



といっても投資家の希望条件に見合うか、

実際に投資をしてくれる投資家を見つけられない限りは

増資による調達をすることはできません



仮に見つけられても条件交渉や

契約締結まで時間もかかる可能性が高いです



そのため時間的な緊急度確率からいえば融資、

有望なビジネスモデルが見込める場合

回収が長期になる場合には増資など

使い分けられると望ましいですね



どちらのアプローチにせよ、

返済計画を含んだ事業計画

資本政策はとても重要なので

必要に応じて専門家と検討していきましょう



短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援


財務戦略の専門家

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄



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