2023年3月12日
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法人成りを検討するための2つの着眼点
365日ブログ
2,050日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
個人確定申告も終わりつつありますが、
個人事業でやっているお客様2名から
法人成りのご相談がありました
法人成りを検討する際には
細々した検討事項はたくさんあるのですが、
絶対外してはいけない2つの着眼点があります
それはお金と信用です
まずはお金ですが、
お金については法人化と聞くと
よく節税メリットがあるように思ってる方が多いのですが、
社保強制加入になるため社会保険料負担の増加もあります
つまり節税メリットだけでなく、
トータルのキャッシュフローから考えていくことが必要になります
これは弊社でも試算する際に得意としている業務です
ざっくりとした目安としては、
現状の個人の事業所得です
個人の事業所得が社長の役員報酬の原資になっていきます
事業所得が800万~1,000万あれば
法人化を検討してもいいラインだと考えています
事業所得が800万程度あれば、
役員報酬としては600万(50万×12か月分)の支給が
可能な水準になってきます
ですがこれはあくまでお金だけの話です
2つ目の信用が重要であれば、
法人成りを進めたほうがいい場合もあります
信用の場面は例えば採用があります
採用面でも求人側からすれば、
社保完備や福利厚生の充実は
応募する際の重要な検討事項になります
あるいは業態によっては、営業にも影響が出ます
取引先の与信上、法人としか取引をしないといった場合もあります
このようなことを考えていくと、
お金のメリットは薄いかもしれないけど、
法人成りを進めたほうがいいよねといったこともあり得ます
個人事業の業態や事情それぞれですから、
このあたりを1つずつ検討・解消をして検討をしていきましょう
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄