2017年1月30日
カテゴリー:
Excelで経営改善をする
税理士法人SUN
公認会計士・税理士の畑中です
1月22日(日)大阪にて、
「たった1日で即戦力になるExcelの教科書」の著者、
株式会社すごい改善 代表取締役 吉田拳 様の
「Excelスキルの落とし穴
〜経営の安定・改善をもたらすExcelスキルの学び方」を受講してきました
大阪や京都の方を中心に
東は名古屋、西は岡山の方までご参加されていました
単にExcelの操作方法を学ぶだけじゃなく、
経営にも切り込んでいく深い内容でした
特に参考になったのは、
①データの収集の仕方
②経営の3要素
③通帳の絶対安心残高
の3つでした
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①データの収集の仕方
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私もクライアントの方の会計データを
利用して分析し問題点や課題を探ることはあるのですが、
会計データだけでは着眼点としては
大きすぎると感じることがしばしばあります
概要の報告・決算書の前期比較、税金計算など、
大きな視点で話す分には問題は無いのですが、
経営者の方のお困りを解決するには
もう少し細かく分析する必要があります
ただ分析する元になるデータは、
こちら側で用意はできないので、
あくまで経営者の方に日頃から
用意していただく必要があります
このデータをクライアントの方に用意していただく、
整理していただくという点が日頃からハードルが高く感じているため、
思い切って吉田様に質問をしてみました。
回答としては、
「お客様に分析用のデータ入力や作成まではさせずに、
入金と出金のファイルを1ヵ月分ずつ別に保管するだけにしてください。
可能だったら、
飲食店等の業種によってはさらに昼と夜に分けるなどしてください」
とのことでした
たしかに上記のようなシンプルな方法だとハードルはかなり下がるため、
取っ掛かりとしては非常に効果的だと思いました
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②経営の3要素
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吉田様が、
経営は
マーケティング
マネジメント
ファイナンス
のバランスが重要だとおっしゃっていました
創業当初では資金調達のニーズ(ファイナンス)や
商品・サービスや販売の方法等の
マーケティングが重視されます
人を採用すれば組織作りや業務に
一定の再現性を出すためにマニュアルの整備、
品質のチェック等、マネジメントの要素も出てきます
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③通帳の絶対安心残高
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通帳の残高こそ全て
通帳の絶対安心残高は
固定費(人件費・家賃・リース料等)の12ヶ月分
とおっしゃっていました
趣旨としては
『売上が0円で何ヶ月耐えられるか?納税資金はあるか?』
ということです
たしかに売上や利益は増えているけど、
手元のキャッシュはほとんど増えていないと
感じてらっしゃる方も少なくありません
税金を減らすことだけを考えると、
無駄な消耗品や設備投資、不要な保険等で
減らす税金以上の資金流出につながってしまいます
税法の構造上は税金を払い切ってしまったほうが
財務的に健全になるケースもありますし、
この辺りもバランスや目的が重要だと感じております