2018年4月3日
カテゴリー:
小口現金の管理①~帳簿残高と手元残高~
365日ブログ
246日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先月で税理士の仕事の繁忙期が終わりましたが、
4月から5月は会計士の仕事、
監査業務が本格化します
監査業務は経営者の作成した財務諸表が
適性かどうかを検証していきます
対象となる会社は、
・上場企業
・非上場会社のうち、規模が大きい会社
(資本金が5億円以上又は負債が200億円以上)
・学校法人
・投資事業有限責任組合
・医療法人
・社会福祉法人
などです
日本の上場企業は3月決算が一番多いので、
4月から5月に業務が集中します
昨日は、3月決算の
在庫の棚卸立会、
貯蔵品の実査、
現金の実査を行ってきました
①在庫の棚卸立会
在庫リストに計上されている在庫が
本当に存在するか確認をしにいきます↓
②貯蔵品の実査
印紙や新幹線のチケットなどは
購入しても使用しなければ在庫として
計上するため、カウントをします↓
➂現金の実査
帳簿の残高と手持ちの現金残高が
一致しているかカウントをします↓
こういった視点でカウントをしていき、
ピッタリあえばオッケーです👍🏻
税理士業務であれば、
お客様の在庫の棚卸立会や
手元現金を数えたり、
税理士自らが行ったりはしません
(やっている人もいるかもしれませんが・・・)
あくまでお客様自身に
行っていただいた結果をもとに
申告作業を進めます
こういった点は税理士業務と
会計士業務の異なる点ですね
ちょっと今日はこの小口現金について少し
お話をしたいと思います
例えばこの小口現金というのは、
上場企業であれば日次で1円単位で
ピッタリ合わせるところが多いのですが、
中小企業の場合だと管理が
甘くなりがちなところです💦
例えば、
決算書の残高で
小口現金が500万円
違和感がありませんか?
小口現金は一般的には↓のような小さな金庫に
保管がされています
本当に500万もあるのか?
という話ですよね
小口じゃなくて大口じゃないかと(笑)
手元に残っているのはせいぜい数千円です
今回は500万という極端な例を出しましたが、
実際こういうケースはかなりあります
そしてこういったケースは
2つの視点でマズいのです
長くなったので、
一度切りたいと思います
明日は続きを書きます
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄