2024年2月29日
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生産性を上げるための基本方針は簡素化と廃止
365日ブログ
2,404日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
ようやく2月法人決算が全て終了
ここから個人確定申告、後半戦がんばっていきます
先日、日本のGDPがドイツに抜かれましたが、
日本の生産性の致命的な低さは今後も重要な課題でしょう
ただ残念ながら国の中枢の方々は、
生産性と相反する政策を次々と打ち出してきます(;^^)
2024年は6月から定額減税が始まりますが、
その管理方法は現場サイドとしては絶句しています
例えば年末調整の回収資料に、
基・配・所という申告書があります
正式名称は、
給与所得者の基礎控除申告書 兼
給与所得者の配偶者控除等申告書 兼
所得金額調整控除申告書
という非常に長ったらしい名称です
これが数年前の税制改正で誕生したのですが、
非常に煩わしい資料でした
弊社も回収時に、お客様のご負担を考え、
非常に試行錯誤しながら強弱をつけた回収を検討しました
そしてこれが、今回のさらにパワーアップします
給与所得者の基礎控除申告書
兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼
年末調整に係る定額減税のための申告書 兼 ⇐New!!
所得金額調整控除申告書
となりました
ちゃんと配偶者の方の定額減税分を書く欄が増えています
ありがとうございます!!^^
とは普通の感覚ではまずならないですね
これは・・・なんというか、
小さな波が大きな波にかき消されるような感覚です
民間が少しでも生産性を上げようと企業努力を重ねてる中で、
すべてそれを吹き飛ばすような印象ですね
いっそコロナ禍にあった給付のほうがマシ、
給付ができないのであればいっそやらないほうがマシ
同じような感想を持っている方をよく聞きます
生産性を上げる方法は2つ
簡素化と廃止です
今まで複雑だった業務を簡素化し、標準化する
そのためには1つ1つの業務を細分化して見直しが必要です
もう一つは廃止
前年踏襲や業界の慣習でなんとなくやっている、
会社にもお客様におっても不要な業務は意外と多くあるはずです
思い切って止めることも有効です
残念ながら国は生産性を上げるという視点が欠けているので、
民間の我々は国を反面教師にして企業努力を続けていくしかないでしょう
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄