2022年10月15日
カテゴリー:
「繰延」を戦略的に活用する
365日ブログ
1,902日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
よく銀行融資の条件で、
「据置期間」というのがあります
通常だと借りた翌月から返済が始まっていくところ、
例えば1年間、2年間は元金の返済は無く
利息の支払いだけになるイメージです
コロナ融資にはこのような据置期間がありましたよね
コロナ融資に限らず創業融資等にもあります
実際この据置期間を使っても
返済総額には変わりありません
期間が延びる分利息負担は増えるため
元金+利息の支払い総額は必ず増えます
結局支払いを「繰延」しているだけといえばそうです
一方で税金も節税手法の中では直接税金を減らす節税もあれば、
今回のように「繰延」をしているだけの節税手法はたくさんあります
税金を今払うのではなく、
後で支払うことは変わらないので繰延です
借入も税金も、
「繰延しているだけだから意味がない」
という人もいますがまったく意味がないわけではありません
繰延をする意味は、
時間を稼ぐ
これが一番意味があると思っています
例えば1年間元金の返済が無ければ、
その1年間で戦略の見直しや問題の解決に充てることができます
時間を稼いで別の対策を打てることに意味があります
ただ過去には、
時間を稼いでも何の対策も打たなかったり
遊んでしまったりしてしまい
現実を変えることができなかったケースも見てきました
どのような結果が待ってるかは言うまでもありません
時間を稼いでる間を有効活用したいものです
会社の状況によっては繰延も立派な戦略になります
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄