2021年8月30日
カテゴリー:
KPIを「売上」と「粗利」をセットで考える
365日ブログ
1,491日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
クライアントの方のお金の使い方や
発言を聞いていて感じるところがありました
「今期売上が良かったから、〇〇を買った」
このように売上を基準に
考えている方も多くいらっしゃいます
ご褒美に何かを購入する・・・
〇〇というのは例えば高級車とかね
たしかに売上は上がっているのだが、
この考え方は少し危険だったりします
「売上」は大切だが、
売上だけで使えるお金を決めてはいけません
お金のブロックパズルを見てみましょう
引用:超ドンプリ経営のすすめ
お金のブロックパズル
著者 和仁 達也 先生
1個原価20円の商品を
100円で売ると粗利は80円です
この生み出された粗利によって
固定費を支払い利益を生み出します
そして利益から税金を支払い、
借入金の返済を行います
そのため粗利は重要な指標です
ところが「売上」のみを
自社のKPI(重要な指標)とした場合
仮に営業マンが売上を95円に
ディスカウントをして販売したとしましょう
そうすると粗利は75円になり、
利益は5円になります
売上は増えているかもしれませんが、
粗利も利益も減少するといったことに
つながっているかもしれないのです
逆に原価をそのままで
売上の値上げに成功した場合には
粗利の増加になりますよね
自社のKPIは売上だけでなく、
必ず粗利もセットで把握をしましょう
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄