2018年11月20日
カテゴリー:
愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ
365日ブログ
477日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
昨日は驚きましたね
日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏と
グレッグ・ケリー氏の逮捕
内容は役員報酬の虚偽記載をした、
金融商品取引法違反の容疑です
上場企業は金融商品取引法の規制を受け、
有価証券報告書の作成と提出が義務づけられています
有価証券報告書とは上場企業が作成する
すごい決算書だとイメージしてください
その他四半期報告書を年に3度作るため、
上場企業は年に4度決算があります
今回の争点になっている期間の
日産の有価証券報告書を見てみました↓
膨大にあるページ数(この期は130P超あります)の中の
【コーポレート・ガバナンスの状況等】に↓
会社全体の役員報酬の総額、
基準値を超える個々の役員報酬の金額や
決定方法が記載されています
日産は連結報酬1億円以上を
個別に開示しています
今回問題になっているのは、
役員報酬の開示の金額です
実際には合計で約99億9800万円だったところを
約49億8700万円と虚偽の記載をしたとのことです
桁が違いすぎて全然ピンときませんね^^;
昨日は日産側が記者会見をしていましたが、
下記の3点を重大は不正行為として強調していました
①ゴーン会長の役員報酬の虚偽記載
②日産の投資資金の私的流用
③日産の経費の不正支出
例えば➂
ゴーン氏は日産の海外子会社の
資金を使って私的な高級住宅を複数購入
維持費等も含めて会社負担にしていました
投資家や銀行等から調達した資金を
自分の私利私欲に使っているとすれば問題です
そして会社側は集めた資金を
どのように利用してどのような成果を生み出したか
説明をしなければいけません
その点で説明責任という点で①も問題です
ちょうど昨日、
『自分の欲求と必要経費とを混合するべからず』という
内容でブログを書きました
偶然、タイムリーな内容になってしまいました
たしかに、
日産のV字回復を達成した
ゴーン氏の経営手腕は
素晴らしかったかもしれません
ですが、
自分の欲求と必要経費を
混合してはならないと再度確認できました
ドイツの政治家、ビスマルクの言葉があります
『愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ』
もちろん経験から学ぶこともたくさんありますし、
歴史は繰り返すとよく言われるくらい
歴史から学ぶ点もたくさんあります
事前に防げた話であれば、
事前に防いでいきたいですよね
欲求と必要経費の混合しないように、
線引きを明確にしていきましょう
本日もお忙しい中お読みいただき、
どうもありがとうございました
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄