2024年10月20日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


企業が奨学金の返還支援をするメリット

365日ブログ 

2,638日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



とある企業が福利厚生の一環で、

社員の奨学金の一部を代理返還しているというニュースを見ました



この取り組みはめちゃめちゃいいなと思いました



長年に続く日本の低成長で、

働き出してからの給料もそれほど高く見込めない中で、

奨学金の返済は学校卒業後から始まってしまいます



かくいう私も経験者です



日本学生支援機構から奨学金を借りて私学へ進みました



そして今もなお、返済中の身です



あと数年でようやく終わりが見えてきました



この企業の代理返還のスキームは日本学生支援機構も積極的に提供しています

日本学生支援機構より引用



私が就職した時はこのようなスキーム自体存在しませんでしたが、

今では企業と奨学金を借りていた本人重宝にとって

税制面でもメリットがあるような設計になっています



まずなんといっても、

企業が代理返還をしてくれた分については、

奨学金を返還する本人の所得税・住民税・社会保険料は対象外になります



これはかなりメリットです



通常であれば、

所得税・住民税・社会保険料を支払った後の

手取り金額から返済をしていくことになります



通常奨学金は20年前後で返済していくため、

金額や奨学金全体の返済スケジュールを考えると

かなり大きいインパクトになります



また企業側は代理返還した分については

損金算入されることに加えて賃上げ促進税制の対象になります



こちらもメリットが大きい制度です



通常の福利厚生に税額控除も加わるイメージです



会社によっては様々な福利厚生がありますが、

カフェテリアプランのようなプラスを与えるだけでなく、

マイナスを少なくするような制度もうれしいものです



ただ残念ながら、役員は対象外になってしまいます



従業員の親族も趣旨から考えれば難しいでしょう



奨学金を借りて、しっかり学びへ投資し、

リーダーになって日本に貢献していくなら

認められてもいいとは思うのですが・・・



私も完済まであと少し、自力で返済していきます



私もこのように応援してくれる会社があったら・・・



入社していたかもしれません(笑)



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

  • 【無料診断】ドンブリ経営レベル5段階
  • 【無料メール講座】7日で学ぶ!ドンブリ経営から脱却するための最初の一手
  • 【1on1個別セッション】会社の経営数字について学ぶ!

月別記事

MONTH