2019年3月27日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


運転資金に見合う手元現金、確保していますか?

365日ブログ

604日目 



公認会計士・税理士

畑中 外茂栄です

 

 

今日は運転資金についてです

 

 

運転資金は財務体質を

厚くしていく上で重要な考え方です

 

 

まずは運転資金の定義について揃えておきましょう

 

 

運転資金とは経営を行っていく上で必要になるお金です

 

 

主に掛取引を行っている会社で、

入金サイトと支払いサイトの期間のズレを

補填するために持っておくべきお金です

 

 

運転資金は以下の算式で

ざっくりと求めることができます

 

 

運転資金=売掛金+在庫-買掛金

 

 

これを図で表すと下記のようになります

 

 

 

売掛金は本来回収すべきお金が

まだ回収できていないため

この分のお金を持っておく必要があります

 

 

この売上代金で会社の人件費や

固定費を支払っていくためですね

 

 

売上を作るための在庫も

持っておかなければいけないので、

この分もお金も持っておく必要があります

 

 

一方で買掛金は、

仕入れはしたものの支払いは後になるため、

この分のお金は今はいりません

 

 

このように運転資金は、

主に掛取引が発生する場合に

必要な考え方です

 

 

銀行交渉でもこの点を

理解しておく必要があります

 

 

銀行交渉では大きくわけで

運転資金か設備資金かどちらで

資金調達をしたいのか理解を

しておく必要があります

 

 

会計上は利益が出ていても、

実際に手元の現金が残っているかは別です

 

 

例えば、

3月31日に商品・製品が200円で売れ、

1カ月後の4月30日に売掛金として回収したとします

 

 

この場合には会計上には3月31日に

売上が計上されますが、

実際に手元にはまだ現金は残っていません

 

 

実際に現金が動くのは4月30日なんですね

 

 

会計上は商品・製品が売れたときに

売上と利益を計上していきますが、

売掛金の回収は後日になる場合もあります

 

 

このように、

本来回収すべきお金や支払って

おくべきお金の差額が運転資金になります

 

 

まずはご自身の会社でざっくりと

何ヵ月分の運転資金に相当する手元預金が

実際にあるか確認してみましょう

 

 

もし運転資金に相当する

手元現金が無い場合には注意が必要です

 

 

入金サイトを早める

支払いサイトを遅くする

借入を検討する

 

 

このような工夫が必要になってきます

 

 

ただし決算書上の

売掛金・買掛金・在庫の金額は

あくまで一定時点の数値でしかありません

 

 

そのため季節的変動が大きいビジネスモデルの場合は、

売掛金・買掛金・在庫の金額を平均値等で見るなど、

工夫をして把握していきましょう

 

 

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄

 

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