2017年9月17日
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来年の予定は明確ですか?~節税提案をそのまま実行すると 社長の目標が達成できないかもしれませんよ~
365日ブログ
48日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
先週、
決算前の打ち合わせで
南知多のお客様のところへ
打ち合わせに行ってきました
営業努力もあり
前期比で純利益が順調に増加し
当初の見込みを上回りそうな勢いです
このままの着地点であれば納税する金額も増えるため、
社長から『節税をしたい!』とご相談を受けました
よくある場面ですね
節税の大きいパターンとしてが4種類の手法あります
僕は財務目線の優先順位で考えています
節税は必ずしも手元のキャッシュの増加にはなりません
例えば、
お金を使って節税する方法で
決算期直前で保険を使って圧縮する方法を
保険の営業マンから提案を受けたとします
保険の種類でいえば、
資産性が高い保険は全額損金にならずに
半分しか損金にならないものが
わかりやすいですね
※損金=経費だと思ってください
1000万円の支払保険料で、
半分の500万円が損金になった場合の
節税効果っていくらでしょうか?
中小企業の法人税の税率はおおよそ30%です
つまり、
500万円×30%=150万の節税効果があります
1000万円の保険料支払い
150万の節税効果
結果として850万の資金流出という結果です
一方で保険に入らず
利益をそのまま残した場合だと、
1000万×(100%-税率30%)=700万円の内部留保になります
手元資金を厚くして財務体質を強くするために
納税をして手元資金を生み出していくという
感覚をぜひ知っていただきたいと思います
話を戻すと、
この打ち合わせで
・来年に大きな設備投資をしたい
・設備投資のために銀行からの資金調達を考えている
ということがわかりました
そのため、
今回は短期的な節税はやめて内部留保を手厚くしよう
という話になりました
節税が必ず現金を生むとは限りません
節税しないほうが良い場合もあります
短期的な視点だけじゃなくて、
その節税が長期的に必要か?
目標達成に近づけるのか?
という視点で検討をしてみてください
本日もお忙しい中お読みいただき、
ありがとうございました
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄