2023年8月20日
カテゴリー:
承継の意識への変化
365日ブログ
2,211日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
大阪商工会議所が実施した、
「中小企業の事業承継に関するアンケート調査結果」の
内容がなかなか興味深かったです
事業承継で、
誰に承継を行いたいかというアンケートで、
一番割合が高いのは親族に承継したいのが42.2%でした
廃業や未定等を除いて、
役員・従業員・取引先・
第三社への譲渡・外部経営者を招くの割合が高めです
さらに注目したいのが、
その過去5年の割合の推移ですね
親族の割合が5年ほど10%弱減少
取引先・第三者・外部人材への譲渡の合計の割合が1%超増加
これは確実に承継への意識が変化が出ているなと思いました
弊社のお客様の承継の比率も近いものがあるなと思いました
親族内の承継が中心ではあるものの、
後継者がいても承継しないパターンもありますし、
第三者への譲渡を検討中の方もいらっしゃいます
承継のパターンも会社によって千差万別
いろんなケースを見てきて実感するのは、
承継をすること自体は手法でしかありません
大切なことは会社をどのように残し、
取引先や従業員、技術を守り、
成長・発展させていくことが重要だと考えます
そういった意識の変化も出てきているのだと思います
ですが後継者への準備が進んでいないのも事実で、
後継者はいるというデータは57.1%にとどまっています
つまり半数は未定です
しかも思い立ってすぐ解決できる課題でもありません
数年かかりの大きな課題です
税理士サイドとしては、
まだ同世代の顧問先は承継自体はまだ先の話ですが
課題として認識していただくのも大切だと考えています
また今直面している会社様もありますが、
スムーズに承継の準備から実行までを
サポートできるように努めたいと考えています
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄