2024年9月7日
カテゴリー:
その資金の出所は?見せ金の危険性
365日ブログ
2,865日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です
そのお金が無いのに、あるように見せる”見せ金”
例えば許認可関係で、
維持するために必要な資本金基準があるとします
本当だとコツコツ貯めたお金の中から出資すべきなのに、
他の会社や知人から一時的に資金を借りて
そのお金があるように見せたあとに戻す
あるいは銀行融資
例えば政策金融公庫の創業融資では、
必要な資金のうち、自己資金として1/10が必要です
ですがこれは最低限のラインで、
旧基準の1/3は用意しておいたほうがいいんですね
その場合にも自己資金ではなく誰から借りたお金を
自分のお金の自己資金のように見せる
これらを見せ金と言っています
これらは帳簿だけ見て説明を受ければ、
パッと見辻褄が合っているようにも思えます
ですが、虚偽だと発覚する場合があります
それが資金の出所の確認ですね
必要な自己資金が仮に100万だったとします
その100万を個人資金とは別に第三者から借りて、
個人口座に振り込んでもらい、
その個人口座から法人口座に振り込む
個人の通帳の履歴から資金の出所を確認された場合に、
自己資金とみなされない可能性が高いです
では自己資金とみなされたいためにはどうするか?
それはコツコツ貯めたお金であることの説明です
毎月の給料などからコツコツ貯めたお金が自己資金です
一度見せ金をすると、必ず辻褄が合わなくなります
虚偽がバレた場合に、
取引をする上での信頼関係にも影響しますからね
それでは本日もがんばっていきましょう!!
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄