2022年12月5日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


実質の損益分岐点の時間軸の可視化

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1,953日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です



先日創業融資の事業計画作成をサポートさせていただきました



ビジネスモデルやキャッシュの流れを確認して

計画へ落とし込んでいきます



我々がサポートをするのは主に創業融資獲得が目的ですが、

創業当初に事業計画を作るのは副次的な別の効果もあると考えています



それは、



損益分岐点の時間軸の可視化



です

 

損益分岐点とは、利益がゼロとして計算される点

売上=総コストがゼロの点が損益分岐点です



この損益分岐点は業種によっても傾向が違いますし、

もちろん個々の置かれている状況によって変わります



総コストが低ければ損益分岐点は低くなりますし、

逆に総コストが高ければ損益分岐点は高くなります



業種の特性もあります



例えば飲食店



飲食店は基本的にオープン直後はガッと人が多く入ってくるため、

売上が立ちやすく損益分岐点は超えやすいと言えます



ただその後にリピーターを確保しなければ、

継続的に売上は立たなくなります



次にITのシステムツールなどを考えます



システムツールのような課金型は、

開発コストが多額になりますしその回収が大変です



そのため比較的損益分岐点は中期~長期に至ることがありますが、

ストックとして積み重ねをしていくとその後は安定します



ですが損益分岐点を超えるまでの資金繰りを考えると、

銀行やベンチャーキャピタルからの出資などの資本政策の検討が必要です



このように、

ご自身の置かれている総コストや売上の見込みから

損益分岐点の目安を可視化しておくことは大切です



また厳密に言えば、

単なる総コストの損益分岐点はあまり意味がありません



これには税金返済という視点が欠けているからです



税金の支払いと銀行の返済までを考えた、

実質的な損益分岐点の把握も大切です



創業時にはしっかりと計画を作成し、

しっかりと可視化しましょう


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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