2026年1月28日
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争族を防ぐために「年1回の家族会議」のすすめ
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公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
相続トラブルの多くは、「お金の多寡」ではなく「話し合い不足」から生まれます。
仲の良い家族ほど「うちは大丈夫」と先送りしがちです。
しかし、いざ親が倒れた瞬間から、時間も気持ちの余裕もなくなります。
その状態で冷静な話し合いをするのは、ほぼ不可能です。
だからこそ、元気なうちに 「年に1度の家族会議」 を習慣化することが、最大の“争族対策”になります。

家族会議は「遺産分割」から始めなくていい
家族会議といっても、最初から遺産分割の細かい話をする必要はありません。
まずは、人生設計の共有から始めるのがおすすめです。
例えば、こんなテーマです。
・これから先、どこで誰と暮らしたいか- ・万が一のとき、どんな医療や介護を望むか
そのうえで、現在の資産の 大まかな全体像 を共有します。
・自宅- ・預金
- ・保険
- ・事業用資産 など
そして最後に、「何を大切に守りたいか」 を、親の言葉で話してもらうことが重要です。
ポイントは「感情」と「お金」をセットで話すこと
争族を防ぐうえで大事なのは、数字だけではありません。
想いも一緒に言葉にすること です。
たとえば、こんな言い方です。
「この家は、おじいちゃんおばあちゃんから受け継いだ大切な場所。できれば残したい」- 「事業は長男に継いでほしい。ただ、他の兄弟にも不公平感が出ないようにしたい」
こうした“背景”を共有しておくと、相続発生後に起きがちな
「そんなこと聞いていない」
という不信感を防げます。
毎年アップデート
家族会議の内容は、簡単でよいので メモに残す のがおすすめです。
そして、毎年アップデート していきましょう。
なぜなら、状況は必ず変わるからです。
・子どもの結婚- ・孫の誕生
- ・事業の状況変化
- ・不動産の入れ替え など
最適な相続の形は、年々変わります。
年に1度の家族会議は、その都度 「今のベスト」 をすり合わせる場です。
相続は“事件”ではなく、“プロセス”として準備するもの。
争族を防ぐ一番の秘訣は、
「お金の話をタブーにしない家族文化」 を、今日から少しずつ育てていくことです。
家族も、会社も対話が大切です。
本音で対話を重ねられる環境を構築しましょう。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄





