2019年4月13日
カテゴリー:
交通費もあなどれない。変動費になるか固定費になるかはケースバイケース
365日ブログ
621日目
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です
昨日は新しく新店舗をオープンされる
お客様の経理説明会に同席してきました
経理説明会とはテナント側が行う、
事前の説明会のようなイメージです
お客様の新しい店舗が増えていく瞬間は
こちらもワクワクしますね ^^
この経理説明会は店舗でのお金の管理方法の話や
テナントの管理業務の話が主だったんですが、
その中でお金の話で気になることが1つあったんですね
それは駐車料金の負担です
商業施設でも、
○○円以上は駐車料金無料
車を駐車場に停める際に駐車券をもらって、
一定以上の金額を購入した際に
駐車券を機械に通したりハンコをもらうことで
一定時間無料になります
こんな形態はよくあると思います
昨日のテナントの場合、
この駐車料金については
お客様が購入した店舗先が
全額負担になる利用形態でした
これはなかなか大変だなと思っちゃいました(^^;
というのも、
例えば2,000円の買い物をして
駐車料金200円を無料にした場合を考えてみます
売上2,000円-駐車料金200円で
実質の売上高は1,800円になります
つまり、
常に10%引で販売している状態になっています
原価率によりもよりますが、
常に10%の値引きが最終利益に
与える影響は大きく変わってきます
1,900円の売上であれば駐車料負担は無いので、
売上1,900円-駐車料金0円で実質の売上は1,900円です
2,000円の売上よりも1,900円の売上のほうが、
手取りを減るというのはやはり規定として
少しおかしく感じますよね(^^;
とはいえルールはルールなので・・・
経営サイドとしてできることは、
単価の見直しです
今回のような旅費交通費を、
お金のブロックパズルでは
売上に応じて変動して発生する
変動費として考えましょう
引用:超ドンブリ経営のすすめ
お金のブロックパズル
著者 和仁 達也様
通常であれば、
旅費交通費であれば
年間で発生するのもほぼ固定だと思うので
固定費として考えればよいのですが、
今回の場合は売上に応じて発生する
変動費として考えましょう
先ほどの例でいえば
売上2,000円-変動費(駐車料金)200円で
粗利として1,800円として考えるイメージですね
商品の原価ももちろん
変動費として考えていきます
この粗利と固定費が同じであれば
収支トントンの状態です
まずは月次の固定費の金額と見合う
売上と粗利を平均顧客単価×数量で
シミュレーションしていきましょう
短期でキャッシュフローを改善し、
経営者のビジョンと願望実現を支援
財務戦略の専門家
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄