2025年10月20日
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アリとキリギリスに学ぶ、経営のバランス

365日ブログ
3,003日目
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄です。
童話で「アリとキリギリス」という話があります。
夏の間に一生懸命働くアリと、遊んで過ごすキリギリスの物語です。
もはや説明も不要ですが・・・
冬になって食べ物がなくなり、アリは備蓄で生き延び、キリギリスは飢える。
子どもの頃は単純に「まじめに働くアリが正しい」という話と捉えていました。
でも、経営者になってから読むと、この物語の見え方が変わります。

アリ型経営:備えと積み重ねの力
アリは地味ですが、確実に積み上げます。
毎日少しずつ働き、成果を貯めていく。
これはまさに、経営や労働の基本です。
売上の大小よりも、いかに無駄を省き、未来に備えるか。
「急成長」よりも「持続力」。
長期で生き残る会社は、少なからずアリ型の経営を実践しています。
キリギリス型経営:発想と瞬発力の魅力
一方で、キリギリスには「創造性」があります。
音楽を奏で、人を楽しませる才能です。
アリにはない感性があるんですね。
つまり、変化への柔軟性がキリギリスにはあります。
真面目に積み上げるだけでは、チャンスを逃すこともあります。
経営には「アリの勤勉さ」と「キリギリスの柔軟さ」の両方が必要です。
また、経営者は孤独と言われますが、経営者は会社で誰よりもリスクを取っている立場です。
たしかに長期的な備蓄は大切ですが、一方でご褒美を与えてモチベーションを高めていただく。
そうやって好循環を作ることも大切と考えています。(節度は大切です。)
バランス経営:働き方と余白のデザイン
結局のところ、堅実な基盤をつくりながら、
遊び心と挑戦心を忘れないということがわかります。
今日のまとめ
・備えあれば憂いなし(アリの力)- ・柔軟に動く感性を忘れない(キリギリスの力)
- ・経営とは、勤勉と遊び心の融合である
私自身も、自分とは真逆のタイプの人から多くのことを学んでいます。
効率と創造、計画と偶然、仕事と遊び――。
一度切りの人生、自分のバランスを追求したいものです。
公認会計士・税理士
畑中 外茂栄